浅草→浜離宮→汐留(早慶レガッタ戦、水上バス)

S嬢が関西からやってくるというので午後半日東京を案内する。
別に東京初めてでもないし、最初はただ単に会って食事でもという感じだったのが
いつのまにか「案内」になっていた。
こんなプランを考える。
浅草で昼食 → 水上バスに乗る → 浜離宮 → 汐留
天気もよくて温かく、桜も咲いてるだろうし、眺めはいいだろうと。


浅草で行った店は「大黒屋」天ぷらで有名な店。
待ち合わせの時刻少し前に来て下見してみたら行列ができていた。
そもそもこの陽気のせいか浅草は人でいっぱい。
仲見世通りは場所によってはギュウギュウとなっていた。
別館の方に入ってみる。
番号札をもらってしばらく入口で待つ。
2階に通されて板わさを食しつつビールを飲む。
名物の天丼はカラメルにつけたのか!?ってなぐらいに真っ黒で
最初見たときは「これって本当にうまいのだろうか」とついつい疑ってしまう。
だけどこれが食べてみたらうまかった。非常にうまかった。
外見は非常に濃ゆいのに、ベタついてない。むしろさらさらしている。
タレが妙にしょっぱかったり甘かったりもしない。
天ぷらとご飯の間に染み渡って、引き立て役に徹する。
また来るぞ。次は大海老4本の天丼だ。


津軽三味線を道端で演奏している人を見かける。


水上バス乗り場は大混雑。
しかも早慶レガッタ戦が今からここ隅田川で行われるということでフェリーの運航もストップ。
1階待合室で行列を作ったままかなり待たされる。
でもその分思いがけず早慶レガッタ戦を見ることができてよかった。
浅草を歩いていたら早慶戦の分厚いパンフレットを手にした
20代後半から30代ぐらいの男性をちらほらと見かけた。
早稲田か慶応のOBなんだろうな。
もちろん誰もがガールフレンドなり奥さんを連れている。
1人寂しく見に来てるような感じの人はいなかった。。。


フェリー乗り場対岸のアサヒビールの本社ビル付近では
何台も太鼓が並んで祭囃子が聞こえ、
吾妻橋では欄干に大勢の人たちがもたれかかって今か今かと待ち構えている。
やがて一艘のボートが川下からグイグイと水面を突き進むのが視界に入ってきた。
8人乗り。人間が漕ぐボートとしてはかなり早い。
一糸乱れず力強く漕いでいる。
10秒以上遅れてもう一艘が吾妻橋の下をくぐった。
エンジ色のゼッケンだったので早稲田なのではないか。
さらに遅れて何台ものモーターボートが続く。
競技の審判員が乗ったのや、テレビ東京のカメラクルー。
あれって川下からひたすら漕ぎ続けてどこまで行くのだろう?
今調べてみたら両国橋をスタートして駒方橋、吾妻橋言問橋と過ぎていって
桜橋と白髭橋の中間がゴールで全長3000メートル(!)。
僕らが居合わせた「対抗エイト」は最後のメインレースだった。
早慶レガッタ戦は今年で100周年なのだという。
朝9時スタートでカヌーエキジビジョンや教職員のレースなどいろんなレースがあって
「東大・一橋OB招待エイト」なんてのもあった。
知らんかった。一橋も絡んでいたとは。
これは僕がボートと無縁の学生時代を送っていたからか、
それとも学内外の行事にあんまり興味のないダラッとした学生だったからか。


対抗エイトが終わって、ようやくフェリーが到着する。乗船。
550人とされる定員のうち外国人観光客が半分ぐらい?
あと目に付いたのは、外国人の彼氏を連れた女の子たち。
「和装を好む会」とかいうような集まりで着物を着た大勢の女性たちが
フェリー乗り場の前で記念撮影をしていて、最後の方に乗り込んできた。
フェリーは川を下り、いくつもの橋をくぐっていく。
乗っている間ずっと各地の名所や橋の謂れが船内アナウンスされる。
中央大橋を過ぎた辺りで展望デッキに上がれるようになり、
キャビンから外に出る。風を切って気持ちいい。
残念なことに桜は全て散ってしまっていて見る影もない(先週見といてよかった)。
最初出たときからして既に満員だったのが
デッキに上がれるとなると大勢押し寄せてラッシュ時に列車のようになる。


浜離宮到着。
S嬢の帰りの飛行機の時間が近付いていたため、さっと通り抜けるだけ。
早慶戦で足止めをくらってなければ園内を一周するつもりだったんだけど。
まっすぐ出口に向かって途中ちょっと反れて菜の花畑の中を歩く。
目の前には汐留の高層ビル群。シュールといえばシュールな光景。
庭園内はのんびりしている人たちばかりで心地よさそうだった。


最後に汐留でお茶を飲んでお別れ。
慌しかったけど楽しんでもらえたらよかったです。