夏、水着、ラジオ体操でディスコ

昨日今日と暑い。ムチャクチャ暑い。
新宿界隈を歩いていると若い娘たちは背中や胸元の開いた南国な格好で、
肌が思いっきり露出していてしかもしっかりと日に焼けている。
「まだ夏なんだなー」と思う。当たり前といえば当たり前なんだけど。
「夏は終わってない!今から取り返すべし!!」なーんて心に活を入れる。
ちょうどいいことに会社の人たちから誘われて次の週末は海水浴に行くことになっている。
ドタキャン続出したり雨が降ったりしなければたぶん行ける。
池袋西武で通勤用の靴を買ったついでに、スポーツ用品のコーナーで海水パンツを買う。
(今時誰もこんな言いかたしてないか。最近だとサーフパンツ?)
そのシーズンにたった1度海に行くんで水着を買うなんてまるでOLのようだ。
まあ今回使うことなくてもいつの日か役に立つことはあるのだろうと前向きに考える。
「いつの日か」の例:
降って沸いたように恋人ができて、週末、ハワイに行くことになった。


僕がそれまで持っていた海水パンツは
大学1年の体育の時間のプールで必要になって慌てて生協で買ったものであるため、
非常にかっこ悪い。そんなこともあって海からもプールからも程遠い夏を毎年過ごしてきた。
20代前半は夏休みってことで映画撮ってるか青森に帰っていて、
20代後半は、・・・常に仕事をしていた。


まあ海水パンツを買う前に
「痩せろ!」「なんだその白ブタみたいな体は!」ってのがあるんだけど。
そろそろ僕も中年ぶとりに入り込んできた。
どこもかしこも締りがなくて、運動は一切していない。


とりあえず海ではビーチバレーをすることになっているらしい。

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3年前のフジロックの3日目にかなり前の方でレッチリを見ていたら
余りの人波のすごさに右足の縫い目がほどけてジーパンが引き裂かれてしまった。
最終日だけは苗場プリンスを予約していたので、
フロントでハサミを借りてジョキジョキと裾を切った。
かっこいいジーパンだったので素人がハサミで切ったとしてもかっこいい。
我ながらよくできた、と元からカットジーンズであったかのように
何食わぬ顔をして東京まで戻ってきた。
以後、愛用してきた。


これ、オフシーズンにジーパン屋に行ってちゃんと修理に出せばよかったんだけど
そのままにしていたから、今年になって右足の縫い目が
あれよあれよという間に全部ほどけてしまって履けなくなってしまった。
表の布・後ろの布を張り合わせただけの腰みのみたいな感じ。


今日あちこち回ってかっこいいカットジーンズを探すのだが見つからず。
家のなかで履いてコンビニに行くぐらいのものだからなんでもいいかと
結局ユニクロのセールで、1000円もしない「ドライイージーショーツ」というのを買う。
いわゆる短パン。(こういう言い方も最近はしないか)
今さっそく履いているが、着心地が緩くてとてもいい。なんだか涼しいし。
とりあえず、生まれて初めてユニクロで物を買った。
家の中だけで着るものだったらユニクロでいいんじゃないか?と今更にして思った。
2005年にして初めて思った。

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クリーニング屋に入ったらラジオがかかっていて、伊集院光が喋っていた。
しょうもない曲を発掘しては紹介するという趣旨のコーナーだった。
レコード会社の人がゲストに呼ばれていて、ちょうど僕が聞いてたときにかかってたのが
70年代のディスコブームの際にラジオ体操第一をディスコ風にアレンジしたもの。
余りにもしょぼくて、ディスコにもラジオ体操にも聞こえない。
その当時ラジオ体操第一の曲としての権利は郵政省の簡保の部門で持っていて
お役所と掛け合うことになって、といったような当時の事情を聞く。
「ニューヨークではディスコというものがはやってて、
 音楽に合わせて若者が体を動かしてるらしいぞ」
「音楽に合わせて踊る?だったら日本にはラジオ体操があるだろうが」


そしてできた曲が、
「ディスコ体操ナンバー・ワン」(ナレーション ミスター・ケニー)
誰だよ?ミスター・ケニーって。若い頃の石立鉄男に似てるような全然似ていないような。
興味を持った人は「ディスコ ラジオ体操」とかで検索してみてください。
たくさん引っかかります。
このジャケ、見るとものすごく脱力します。
何年かぶりに「イカレポンチ」という言葉を思い出した。
思えばこの頃の日本は平和だった。