『アンフォルメルとは何か? 20世紀フランス絵画の挑戦』

昨日の午前中は健康診断。
昨年は人間ドック、今年は1ランク下の詳細健康診断とした。
バリウム飲んで胃を膨らませる薬を飲んでゲップを我慢して
シーソーのように動く台の上で
右に左に体をひねってうつ伏せになって腹ばいになって
というのが辛くて今年はやるまい、2年に1回でいいと思って
1ランク下としたはずが、行ってみたら今年も”これ”があった。
うーん、だったら今年も人間ドックにしておけばよかった。
ちなみに懸案の体重は69.9キロ。あまりにもギリギリすぎ。
でも、ほっとした。


早く着いて朝8時前に受付を済ませたら整理番号が2番で
どの測定も待たずに受けられる。
午前中いっぱいかかるはずで予定を開けていたのが
9時半には全て終わってしまった。


検診センターは昨年に引き続き八重洲
近くにブリジストン美術館がある。
教室の学衆の方がここで
アンフォルメルとは何か? 20世紀フランス絵画の挑戦』というのを
観たとのことで、前から気になっていた。
ちょうどいいタイミング。しかもこの日が最終日だった。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/2011/2/


最終日ということもあってか、
オープンしたばかりの10時でそれなりに混んでいる。
なお「アンフォルメル」とはフランス語で「非定形」を表し、
第二次大戦後にパリで広がり、日本にも伝わった前衛的絵画運動のこと。


第一章は「抽象への道」と題してセザンヌやモネといったフランスの画家たちを。
これはブリジストン美術館所蔵の作品たちなんだろうな。
ギュスターヴ・モロー『化粧』がよかった。


第二章「「不定形」な絵画の登場」
ジャン・フォートリエ、ジャン・デュビュッフェ、ヴォルスの3人をフィーチャー。
やはりジャン・デュビュッフェがいいね。『暴動』や『都会生活』
アール・ブリュット」の提唱者でもある。


第三章「戦後フランス絵画の抽象的傾向と「アンフォルメル」」
実は今回初めてのちゃんとした出会いとなるのが、アンリ・ミショー。
「メスカリン素描」や白い紙に墨で描いた「ムーヴマン」
特にこの後者の西洋でもなく東洋でもない、文字でも絵画でもない、
独特なひらめきとしか言いようがない黒の造型、白の余白。なんなのだ、これは。
何度も行き来しては2枚の「ムーヴマン」を何回も眺めた。
他に気になった画家を挙げると
カレル・アペル、ジャン=ポール・リオペル、サム・フランシス、ザオ・ウーキー。


続けて、ブリジストン美術館のコレクションへ。
黒田清輝藤田嗣治岸田劉生佐伯祐三など。
ドガの踊り子、マティスの裸婦、ゴーギャンの干草。
ピカソは『腕を組んで座るサルタンバンク』
『生木と枯木のある風景』の2枚と彫刻『道化師』
ウジェーヌ・ブーダンの『トルーヴィル近郊の浜』が印象に残る。


最終日ということもあって図録は完売。ポストカードを何枚か買う。
見終わって、11時。近くの中華料理屋『博雅』へ。
会社の先輩に勧められて来てみたんだけど、店の前まで来て「あ、ここか」と。
もうだいぶ前、夜に飲みに来たことがある。
ここの水餃子が有名ということで頼んでみた。
野菜たっぷりの湯麺の中にふっくらプリプリ、大粒の餃子が六個。
うまかった。


午後からは普通に仕事。