日本橋、浅草、新橋


さらに続き。
「Sky Bus Tokyo」の皇居一周コースを終えて、昼を食べようということになる。
せっかくなので日本橋の「たいめいけん」に行く。
東京駅の迷路のような地下街を反対側へと向かう。
途中、東京駅一番街のキャラクターストリートでは
リラックマの店などレジ待ちで長蛇の列。
というかどこもかしこも大混雑。
そういえば先ほどのバスガイドの方は
東京駅の一日の利用者数は70万人、構内で働く職員が1000人、
JR東京・東海・東京メトロの3人の駅長がいると言ってたな。


たいめいけんへ。ここも行列。店の人が出て来て100分待ちだと言われる。
他には行かず、加わることにする。続々と行列が伸びていく。
あるいは顔をしかめて、諦めて他所へ移るか。
この日は風が強くて、しかもビルの谷間。
向かいの「ますたに」のノボリが風に倒される。
後ろに並んでいた若い女の子はタンポポオムライスの由来のことを話されていたとき、
伊丹十三のことを知らないと言ってたなあ。忘れ去られようとしている。
今回は「昭和の紙カツカレー」にする。ボルシチコールスローもセットで。
「Sky Bus Tokyo」の日差しが強すぎたので黒生も。


日本橋から銀座線で浅草で。
水上バスに乗って隅田川を下って浜松町へ、というつもりでいた。
地上に出て橋まで行くと大混雑。
スカイツリーを眺めるには格好のスポットということか。
アサヒビールの例のオブジェも1枚の絵に収まるし。
(大学生と思われる3人組から頼まれてシャッターを押した)
水上バスは残念ながら先日の大雨で隅田川の水位が増していて欠航。


人力車を横目で見つつ、それじゃあってんで浅草寺の雷門をくぐるが、
ここもまた人また人で全然歩けない。すぐ脇に反れて横道に入った。
こちらはまだ空いている。がま口専門店があった。その向かいに和装小物の店。
喉が渇いた、コーヒーを飲もうということになって
そのとき目の前にあった普通の喫茶店が満席。
せっかくだから神谷バーに入る。ここもまた大混雑。何とか席を見つける。
デンキブランデンキブランサワーを飲む。
あと、ソラマメ。なぜか周り皆頼んでいた。
向かいに座っていたおっちゃんと話す。酔っ払っている。
年中通っているから他のテーブルに座っている人たちとは
だいたいなんとなく友だちなのだという。
どのテーブルもなんかそんなふうにして交じり合っているようだ。
お先に失礼と誰かが立ち上がって出て行くと顔見知りの飲み仲間が入ってくるか、
初めて入ってきた人たちがそこに仲間入りするか。いいもんだ。
見渡すとそんな酔っ払いばかり。


もう少し飲むために銀座線に乗って、新橋へ。新しい車輌。1000系というんだったか。
上野までは大混雑。ゴソッと下りる。
新橋ではまず、駅前ビルの地下の飲み屋街を見に行ってみる。
空いていたらそこのもつ煮の店へと思ったが、
ゴールデンウィークだからかどこも閉まっている。
小さな立ち飲みだけがひとつ開けていた。


反対側に渡って空いている居酒屋を探す。「魚金」はどこもいっぱい。
新橋のこの界隈はこの日お祭りで、法被を着た男たちが路地に集まっていた。
通りに戻ると神輿を担いでいる。
タイムサービスで生ビールやハイボールが200円の店に入って飲んだ。
飛行機の時間ということで新橋駅に戻って、そこで別れる。
僕は東京駅まで歩いて帰った。