『LOVE展 アートにみる愛のかたち』

昨日は甲子園の試合を観た後、六本木へ。
『LOVE展 アートにみる愛のかたち』を見に行く。
http://www.mori.art.museum/contents/love/


1週間前に母から電話が掛かってきて
「もりなんとかたつみ」という人の作品が
六本木の森美術館でやってて、興味があると。
段ボールでアートするらしい。ラジオで聞いた。
だけど今やってるのは『LOVE展』だよなあ。
出品者の一覧を見てもそれらしき名前はない。うーむ。
次に電話が掛かってきたときに
「もりもとたつみ、だって」
しかし検索してみてもそれらしきアーティストは出てこない。
それが土曜にまた電話が掛かってきて「おりもとたつみ」だと。
ようやくヒットする。「折本立身」
1960年代末、アメリカに渡って「フルクサス」に加わり、
ナム・ジュン・パイクらと交友。
アルツハイマー病を患った母の介護をテーマとした
「アートママ」シリーズが近年脚光を浴びる。
http://www.tokyo-jinken.or.jp/jyoho/29/jyoho29_tokushu1.htm


森美術館に着いたら入場券のところに行列ができていてギョッとする。
でも『ハリーポッター展』のほうだった。
『LOVE展』のほうは並ばずに入れた。


デミアン・ハーストからナン・ゴールディンまで。
フリーダ・カーロからジョルジョ・デ・キリコまで。
荒木経惟から浅田政志まで。
幅広く話題の人を取り上げている。
でも大味でそそらなかった。突き刺さらなかった。
僕にとって愛というものがどうこうという以前に、
古今東西の芸術作品というものが
愛か死をテーマにしていて、集めやすい・選びやすいからか。
一言で言って、セレクションに必然性を感じなかった。


とはいえ70人もいればビビッと来る人もいるわけで。
ゴウハル・ダシュティがイラン・イラク戦争を背景とした若者の結婚生活を、
石川真生が1970年代後半の沖縄の米軍基地のある生活を、
それぞれテーマにした写真がよかった。
(あと、大きな声では言えないけど、「浅田家」のシリーズが大好きです)


折元立身の作品は「アート・ママとパン人間」「アート・ママと息子」
確かにこの中では異質で、際立っていた。
年老いた母と息子が写っているだけの写真なのに
生命の躍動感というか生きる命の本気さと正直さがハンパない。
これは普通の人には真似できない。
芸術家としてもひとりの人間としても。
この人の作品は今後の日本を考える上で必見だと思う。
http://sankei.jp.msn.com/life/photos/130704/art13070407500003-p1.htm


草間彌生Chim↑Pom、津村耕佑の作品は
写真に撮っていいというので、特に草間草間彌生は皆撮りまくっていた。
Chim↑Pomは福島で撮影した「気合100連発」
このビデオを上映するだけなら楽だよなー。もうひとひねりほしかった。
最後の展示スペースは初音ミク