昨日は20年に一度の大雪。
朝から晩まで吹雪が荒れ狂い、かなり雪が積もった。
青森に居るかのような錯覚を感じた。
こんな日は前の晩、食糧を買い込んで
部屋を一歩も出ずに過ごすのが一番なんだけど、
昨日は編集学校の卒業式イベント「感門之盟」で、師範という立場上休むに休めず…
風邪も3日目でパッとしなかったけど、シャツの上にフリース、
その上に青森帰省用のモコモコしたダウンジャケットという重装備で
足首までのブーツを履いて外に出る。
9時前の時点ではそれほど積もってはいなかった。
新宿に着いて小田急線は5分ほどの遅れ。
今回参加予定だった大阪の教え子は大事を取ってキャンセル。
新幹線がその時点で1時間遅れ、帰りの新幹線が出るかどうか不明。
羽田に向かう飛行機もあちこちで遅れか欠航。連絡が入ってくる。
豪徳寺の編集工学研究所に着いて1階のスペース「本楼」でリハーサルをして、
その後駅前で教室の方たちと待ち合わせして「豪徳寺」に雪の中をお参り。
地名・駅名として有名なのに、本家のお寺に入るのは初めて。
真っ白な雪が分厚く敷きつめられた境内を歩く。
足跡はほとんどなくて、サクサクと踏みしめていく。
ふたつのお堂を回って墓地へ。井伊直弼の墓がある。
吹雪の中、こんな日にも葬儀は執り行われていて、
喪服を着た一家が卒塔婆を抱えてヨロヨロと歩いている。
住宅街を歩くが、雪かきをする人たちの姿はない。
「コッカ食堂」でカレーを食べて、編集工学研究所に戻る。
感門之盟、本編が始まる。
風邪でぼんやりしてダウンジャケットを着てひざ掛けをして前半を過ごす。
見るに見かねたのかカイロも3つもらった。
ジーパンの両ポケットに入れると鼠蹊部が温まり、血行が良くなると。
試したみたらポカポカとほんとに温まって後半はダウジャケット無しで過ごした。
感門票の授与、AT賞:物語の大賞作品の紹介とインタビューと無事こなして
今日の役目は終了。1時間の休憩時間にはローストビーフとポテトサラダをつまみに
缶ビールを買って飲み(夏だと屋上でビアガーデンになる)、
手作りのミネストローネをおかわり繰り返して5杯飲む。
感門之盟が終わっても雪はやまず。
僕が幹事だった懇親会へ。新宿に移動。
小田急線は運休にはなっていなかったものの
かなり本数が減っていて30分に1本ぐらいになっていた。
車両はガラガラだった。
歌舞伎町に着くと吹雪の中、こんな日も「居酒屋いかがっすかー」と立っている。
それなりに人通りがある。
僕だったらこんな日は店を開けずに休みたいところだが…
そうもいかない。
僕が予約した店も何度か確認の電話がかかってきた。
21時に始まって、終えて店の外に出て23時。
吹雪はまだ収まっていない。相当な量が積もっている。
通りを渡ったところにある笑笑で朝まで過ごす。
朝5時に店を出るとさすがに雪はやんでいた、というか晴れていた。
気温はそれほど下がらず、路面は凍っていなかった。
解けた雪がビシャビシャと覆っている。
6時に帰って来てすぐ寝て、11時に目を覚ます。
外で雪かきの音が聞こえる。
東京の人たちは雪がやんでから取り掛かるのだろう。
スコップを使って本格的に片づけている人たちもいれば
ちりとりでちょちょっと払うだけの人たちもいた。
青空。温かい。雪が解けて一日中歩きにくかった。
夜になって、心配した母から電話。
東京は45年ぶりの大雪、あのときは30数センチ降ったことを覚えているという。
ニュースによれば今回は20数センチとのこと。