2016-06-28 新しい季節 詩を書く 水の向こうに町が見える 子供たちの歌声が聞こえる 地面の間を流れる白い光が 音のない季節を告げる 鉄道は天使たちを乗せて 乾いた川を渡る 深い霧の中を夜になり朝になり 座席の上に手紙が忘れられている 熱のない雨が降り続く この部屋を覆う植物たち そのつくる影が揺れ動く 窓の向こうに星の欠片が見えた