金曜の夜、飯田橋で歓送迎会。
テーブルがふたつに分かれて、こちらのテーブルはプロレス好きが集まった。
「プロレス三大キックってのがあって」
「蝶野のヤクザキックと…」
「それ、テレビで言っちゃいけないからケンカキックってことになってんだよ」
「十六文キックは?」
「やー、入らないよ。あと2人は前田日明と川田利明」
などなど。
小さい頃、住んでたアパートを出てすぐのところで
ブルーザー・ブロディを見かけた。
本人。間違いない。
マジでチェーンを振り回していた。
気に入らないことがあって怒っていたのだろう。
当時は全日か。青森にも興業で来ていたんだな。
記憶の中では冬。母が僕の手を引いた。
今でもよく覚えてるけど、ホテル・ユニバースの前だった。
黒づくめの格好だった。Tシャツ1枚だったかもしれない。
ほんとブロディって怖いなー、とずっと思っていた。
実は知性派であり、チェーンを振り回すなどの所業はポーズだったと後に知る。
それでもリング以外のところで振り回していたのだから
よほど腹に据えかねる出来事があったのか。
それとも知性派とはいえ、怒りっぽいのは怒りっぽいのか。
プロレス通の上司は「ブルーザー・ブロディは金にうるさい」と言ってたなあ。
金銭トラブルがあったのか。
朝っぱらから?
いや、ただ単に「寒い」とか「雪なんて聞いてない」
ってことで怒ったのか。
そんな気がしないでもない。
今思うと商売道具のチェーンをプライヴェートでも
すぐ取り出せて持ち運びできるところに置いてたわけで、
危険なこと極まりない。
宿泊先のホテルは大変だったろうな…
(そういうエピソード、残ってないのだろうか)