2017-03-24 「青」 詩を書く そして船は行く 青い靴を履いた少女が海の上で踊り続ける 彼方から音楽が降り注ぐ 世界中の観客が時間と空間の間を漂う 遅れがちな電車は苛立った乗客ばかりで 駅に着くと雨は本降り ビニール傘と缶チューハイを買って帰り テレビのチャンネルを変えているうちに眠ってしまった 昼は昼の夢を見て夜は夜の夢を見る そして船は行く 今日も電車が遅れる 現在、過去、未来 どれもが通り過ぎていく 公園を歩く 桜が咲き始めていた