夢の未来、未来の夢

妻はよく夢を覚えていて、今日こんな変な夢を見た、という話をする。
僕はほとんど覚えていない。
以前書いたことがあるが、いつだったか読んだビジネス書に
脳の中に夢を記憶している物質があって、睡眠中に活動していて、
目が覚めるとそれが不活性になるんだったか。
その物質の多い、少ないというのは人それぞれあるんだろう。
しかしこの本でしか読んだことがないのでどこまで本当かはよくわからず。
本当だったら研究を進めれば夢をコントロールできるのでは、と思うが。
 
夢とは日中の出来事を記憶として整理するために見ている、という話はよく聞く。
この整理中の過程を見ているようなものか。
取り留めない、何の脈絡のない夢を日々見ているように感じるのは、
その整理のロジックが日中の思考とは全然異なるからか。
このロジックを解明できたら、これまたコントロールにつながるだろう。
 
22世紀には自ら見たい夢を見れるようになっているか。
そうすると人によっては夢の中に引きこもることになるだろう。
現実の生活がつらいものであって、夢の中でしか楽しいことがない。
だったら永遠に眠っていればいい。
栄養のチューブなんかを挿して。時々看護師に体を動かしてもらって。
 
夢の中から意思の疎通を行う、というのもできるようになるかもしれないし、
夢で見た映像を記録することもできるようになるかもしれない。
逆に、夢を見ないようにして睡眠時間を短くするということも可能となるかもしれない。
夢を見ないことが心の平穏につながるという人だっているだろう。
複数人で一つの夢を共有できるようになれば
全く新しいエンターテインメントを提供することができる。
夢という領域は人類に残された最後のフロンティアとなるかもしれない。
 
この薬を飲めば穏やかな夢を見ることができる、
といった研究も進んでたりするんじゃないかな。
心身に関わるなんらかの理由で毎晩悪夢を見てしまい眠れない、睡眠障害、という人がいる。
その改善につながるならば医療行為ということになる。
 
眠っている間の脳を膨大につないでコンピュータのように使う、
という時代も来るかもしれない。
貸し出すことで対価を得てそれで生活する、一日の大半を眠り続けている若者が出てくるとか、
コンピュータ化している間の脳が見る夢が人格を崩壊させて犯罪に向かわせるとか、
逆に地球の反対側にいる男女がワーク中に恋に落ちて夢の中でしか会えないとか、
いろいろとSF的な発想が出てくる。
なんかそれで一本書けそうだ。