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昨日午後は事業部の方針説明会。
事業本部長、事業部長、部長が上期を振り返り、下期の運営方針をプレゼンする。
(同期が数年前に早くも部長になっている。彼は僕よりもずっと年上に見える)
 
上期の売上、配布前利益が予算を達成したかどうか。
それに対して下期はどんな目標を立てるか。
上期達成したらよしよし現状維持でこのままがんばってくれ、なんてことは当然あるわけがなく。
上期に立てた通年の予算よりもさらに上方へ修正されることになる。
その修正された予算をどう見るか、どうやってクリアするか、というプレゼンとなる。
 
かつての部門長の語っていたことが印象に残った。
予算というものは政治的な側面もあるのでそれをどうこう言うのは難しい。
「今日の自分は昨日よりも向上しているか」ただその一点で考えたい。
もちろん売上・利益というものを一日単位でどうこう言うのもなんなので
この場合もう少し長いスパンの過去と部門の成果を、自分のしてきたことを、比較する。
 
なるほどな、と思った。
明日は今日の延長でいい、今日のままでいいと思っていると
現状維持どころか退行するだけ。
気分も下がっていく。
前に進まないといけない。
 
かつての部門長もラグビーのワールドカップがあったからか、
明治大学ラグビー部のポスターを引用してプレゼンを締めくくっていた。
そこにはただ一言、「前へ」とだけ書かれていた。
そうだよな。前を向いても後ろを向いても結局はしんどい。
後ろを向いてると一見楽なようでいて、それは一瞬だけ。
ぬるま湯の中、状況はもっと悪くなって自分の首を絞めるだけ。
 
「今日の自分は昨日よりも向上しているか」
単純なことだけど、仕事に限らず何事もそうなんだよな。
そういう当たり前のことを、人はいとも簡単に見失ってしまう。