メンタルヘルス研修より

昨日午後は西新宿の本社でメンタルヘルスに関する研修。
法律面だったり、人事制度だったり、いろんな側面で
半年に一度ぐらいの割合で受講しているような気がする。
それぐらい今、大事なテーマなのだろう。


今回の講師は企業の現場で多くのカウンセリングを担当しつつ
脳科学の最新動向を取り入れているという方だったのでなかなか面白かった。
以下、テキストの余白にノートを取ったこと。


・物事を伝えるというとき、この順番だと脳が一番理解しやすい。
 なぜ
 なにを    ※日本の教育はこのふたつを
 どのように  ※重視しているため応用が利かない
 もしも


オープンループ理論
 きちんとつながった円と一部欠けて穴の開いた円とふたつあるとき、
 後者の方が気になりますよね。
 人間の脳には、この開いている部分をつなげたくなるという性質があるから。
 ※今回の研修のテキストもところどころ穴埋めになっていて、
  聞き逃さないように書かなきゃと思っていたら居眠りしなかった。


・5秒間でこの室内にある赤いものを探してください。
 赤いもの、いくつ見つけられましたか? 
 3個の人、5個の人、7個以上の人…
 では、緑色のものはいくつ見つけられましたか?
 皆、ゼロ。
 意識しないと見ようとしない。記憶に残らない。


キリマンジャロに登頂して無事下山を果たす人もいれば途中で遭難する人もいる。
 前者に共通しているのは目標を登頂ではなく、
 下山したときに待っているものまで具体的にイメージできた人。


・ストレスを活かし、成長を生む環境をつくるには
 不安でも好奇心でもいい、感情を出してもいいんだ、
 泣き言を言ったっていいんだ、という雰囲気をつくること。


・布団に入って目を閉じてから眠るまでに要する時間は
 最近の研究では16分がベターとのこと。
 5分もかからずすぐ眠れる、という人は身体が疲れているから、という可能性が高い。


修道院で尼僧の健康状態を調べたディーラー博士の研究。
 若い時から毎日同じ時間に起きて、同じスケジュールで過ごして、同じものを食べて、寝る。
 なのに何歳で死ぬかはまちまちとなる。
 それはその人の性格や幸福感に左右されるのだという。
(博士は亡くなった方の残された日記から判断した)
 平均寿命に対し、
 *1日に煙草を1箱20本吸う人 …マイナス3年
 *適度な運動をしている人   …プラス3年
 *お酒を飲みすぎている人   …マイナス7年
 *私は幸せですという人    …プラス9.4年


・酒を飲んでいて記憶をなくす(ブラックアウトする)人は
 アルコール中毒になりやすい。


・良質の睡眠を得るには朝食から。特にたんぱく質の摂取がいい。
 今、欧米では納豆が注目されている。たんぱく質かつ発酵食品。
 なぜ朝食べるといいかというと
 たんぱく質を摂取してから16時間後に睡眠ホルモンが形成されるから。
 朝の目覚めもすっきりする。
 日の光を浴びるだけではなく、朝食を食べることで体内時計が目覚めるから。


・体温が1℃下がると、代謝は12%、免疫力は30%低下する。
 代謝が落ちると脂肪が蓄積しやすくなる。
 理想的な体温は36.5℃