荒川区で鹿が保護されたというニュースがあったと妻から聞いた。
エサがなくて都会にフラフラと出てきたのだろうか。
かわいそうなことに、引き取り手がないと殺処分となるのだという。
野生の鹿は病気を持っていることが多いと動物園も引き取ってはくれない。
害獣駆除の申請がなされてしまったため、山の中に返すこともできない。
鹿には何の罪はない。
こんなかわいそうなことはあるだろうか、と何度も妻と話す。
妻の友人にもニュースをシェアして心配していた。
結果として鹿は千葉県の動物園が引き取ってくれることになった。
よかった。ほっとした。
これがうちのみみただったらと思うと、他人事とは言えない。
道端で野良猫を見つけるたびに家に連れて帰れないかなあと思う。
近付くと察してピューっと逃げてしまう。
あと何日生きていられるだろう。
保護されて優しい家で飼われるといいのだが。
猫を探していますという貼り紙を見てもつらい気持ちになる。
見つかることはきっと少ないのだろう。
事故に遭うか保健所に連れていかれるか。
保護猫を預かって譲渡会を開く団体も永遠に飼い続けてくれるわけではなく。
目が不自由とか障害のある猫がずっと残っているのを
団体のサイトで見ると切ない気持ちになる。
不幸な犬や猫が一匹でも少なくなる世の中になることを願う。
鹿もそうだし、熊だってそうだ。
みみたはどうしているだろうと見に行くと
布団干しに布団を広げてバスタオルをかけたものを
我が家ではハンモックと称していて、
昼の間はそこで寝ていることが多い。
近付くと気づいてくわーっと伸びをする。幸せそうだ。
しかしそんな幸せな猫も一握りなのだろう。
不幸な猫と不幸な人間と。
どちらが多いのか。