旅行の代わりに

先日書いていた小説が、
国道6号線で茨城から福島の太平洋よりを走って
仙台の辺りで国道4号線に入って青森まで行くという話だった。
ところどころ知っている場所もあるし、全然知らないところもある。
今回は google マップの航空写真にかなりお世話になった。
ここの海岸線ってこんな感じなんだ、とか、
この辺りから山に入るんだな、とか。
 
縮尺を拡大してスクロールし続けると
それなりに旅行している気分になる。
なんか一番金のかからないバーチャルな旅だな。
 
小さい頃住んでいた青森市油川の辺り、
浪岡ICを出て家まで辿っていくというのがなんとも懐かしかった。
「あー、わらじ亭ってまだあるんだ!
 小さい頃に看板で見たのは500円のワンコインステーキだったか。
 それとも1,000円だったか」
 
なんてことが気になってネットで探していたら
結構な時間が経っていたりする。
結果わからずでしたが。。
結局あの店には一度も行ったことないなあ。
地元では有名なステーキ屋というか洋食屋。
 
自分の住んでいた家を見てみる。
引っ越して今は誰か知らない人が住んでいる。
ああ、この界隈で今も変わらず住み続けている人は
かなり少なくなったんじゃないか。
この家も、あの家も、今は知らない人が住んでいるのだろう。
家の近くの空き地が公園になっていたりと少しずつ変わっているのを
あちこち見て回るのでまた時間がかかったりする。
 
10年後の世の中は町中にレンタルのロボットが置いてあって、
空きがあったら借りて遠隔操作しながら
その映像を見て、周囲の音を聞く、みたいな
そういうバーチャルな旅も可能になってるんじゃないか。
あるいは自家用ロボットに旅させるとか。
特急券と指定席券を買って実際に座らせて。
人間の歩く速度ぐらいのゆっくりな速さで歩かせる。
 
なんでそんなアナログなことを、
みたいなことが意外と流行るんじゃないかな。
10年後には普通にロボットが町中を歩いている。
おかしなことではないと思う。