一都三県無観客

昨晩のニュースで
東京オリンピックが一都三県は無観客とする決定が伝えられた。
残念と思う気持ちが半分と、ほっとする気持ちが半分と。
 
バレーボールの予選のチケットがひとつだけ当たっていたので、
本音を言うとオリンピックが無事開催されて
一生の記念に試合を見に行けることを望んでいた。
会場は有明の方だったと思う。
 
でも、いざ会場に入ろうとすると
「オリンピックは今からでも遅くないから中止しろ」
みたいな抗議活動をしている人たちが集まっていて
後味の悪いことになるんだろうな。
そんなことを考えていた。
 
東京オリンピックのサイトからはこのところ数週間おきぐらいに
チケット発送は方針が決まるまでお待ちくださいとメールが来ていた。
これからチケットの払い戻しになるのだろう。
いろんなところの損失を考えると気が遠くなる。
チケット収入に限らず、ホテルのキャンセルであるとか。
 
そもそもオリンピックをやるのかやらないのか
どんな形式でやるのかがはっきりしなくて
それでもできる限り対応を、と右往左往しているうちに
機会損失、金銭的な損失を被った事業者も多いだろう。
東京オリンピックはやる、だけど無観客、
と早めに方針を決めて動いていたら
無駄にならなかった労力は計り知れない。
その一方で、できる限り最善を尽くしたいと
日夜検討に検討を重ねていた人たちもいる、ということもわかる。
いろんな事情があるからそんな簡単に決断はできない。
 
先日、大学の先輩が撮影した
公道で開催された聖火リレーに対して抗議活動を行う人たちの映像を見た。
複雑な気持ちになる。
オリンピックは開催されるけれども、残骸のようなものとなる。
参加するアスリートに限らず、関係する様々な人たちにしこりを残して。
何のために開催かというと日本政府のメンツのため、でしかない。
(なんかよくわからないものになってしまったが、
 オリンピックはオリンピックだし目の前で
 世界最高レベルの競技が行われるのだから
 それでも僕は身近な場所で開催されるのを見てみたかった、
 というのが冒頭に書いた本音の話)
 
ある人が言っていた。
今後は持ち回りにせずずっとギリシャでやればいいじゃないか。
それがいいと僕も思った。
四年に一度のスポーツの祭典は開催されるべき。
だけど、それにまつわる膨大な利権については
テレビ観戦する一般人には何の関係もない。振り回されたくない。
オリンピックはビジネスではないということ。
そこに立ち返ってほしい。