先週買ったCD #5:2020/11/09-11/15

2020/11/09: www.hmv.co.jp
Rachael & Vilray 「Rachael & Vilray」 (\2201)
Michel Corboz 「Faure: Requiem」 (\880)
HMVのポイントで
 
2020/11/09: www.amazon.co.jp
Tom Petty & The Heartbreakers 「Damn the Torpedoes Deluxe Edition」 \3499
 
2020/11/10: ヤフオク
山崎まさよし 「Blue Period」
※2枚セットで1,000円
 
2020/11/12: www.amazon.co.jp
Cabaret Voltaire 「HAI!」 \864
 
2020/11/12: www.hmv.co.jp
山崎まさよし 「With Straings」 \297
山崎まさよし 「Cover All Ho!」 \297
福耳 「The Best Works」 \297
 
Rachael & Vilray 「Rachael & Vilray」
ボストンの音楽学校で出会った2人が再会、
古きよき時代のジャズが好きという共通点に気づいて一緒にステージに立つようになった。
ヴォーカルのレイチェル・プライスは Lake Street Dive という
その音楽学校で出会った仲間たちで結成されたグループで歌っていた。
ウェルメイドな Pop / Rock / R&B を演奏する。
雑味がなく、嫌味もない。趣味のよさを感じた。
 
毎日新聞にて以前、3人の音楽評論家が1枚ずつ新作のアルバムを紹介する
という月に一度のコーナーがあって、
2016年、「Side Pony」というアルバムの国内盤が出たときに取り上げられた。
男女2人ずつの4人組。真ん中に立つ、健康的で品のいい金髪の美女がヴォーカルだろう。
サイド・ポニーとは脇の方で束ねるポニーテールのことで、
もうひとりの女性がその髪型だった。
このジャケットが白黒の紙面でもかっこよく、すぐ買いに行った。
 
2018年に「Free Yourself Up」を発表。こちらは国内盤は出なかった。
その後新作は出たのだろうかと先日検索してみたら代わりに「Rachael & Vilray」が。
昨年の10月には出ていたのですね。
細野晴臣がラジオ番組でかけて、桑田佳祐も愛聴していると語ったと。
Lake Street Dive が70年代アメリ東海岸のFM局から流れる音だとしたら
Rachael & Vilray はもっと遡って40年代のアメリカで全国放送されたAM局か。
夕食後、家族そろってラジオに耳を傾ける時間に流れる優しい、だけどビターなジャズ。
一頃ウディ・アレンが郷愁を込めて描いたような。
 
新しいものは何もないけど、古びたものもどこにもない。
12曲のうち、10曲はヴォーカルとギターのヴィルレイ。
残る2曲はスタンダードナンバーだろう。
歳をとればとるほど、この”未来のノスタルジア”とでも呼ぶべき音楽が
しっくりくるようになる。
 
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Tom Petty & The Heartbreakers 「Damn the Torpedoes Deluxe Edition」
日曜はできる限り予定を入れず、家でゆっくり過ごす。
11時から15時までは InterFM の『Lazy Sunday』を聞く。
”音楽はFM、トークはAM”と呼ばれているが、
ジョージ&マヤさんの掛け合いが面白い。
音楽も70年代の西海岸を中心に素晴らしいものばかり。
若手・ベテラン問わず日本人のミュージシャンや
来日したミュージシャンがよくゲストに呼ばれるので最近の音楽もよくかかる。
70年代の西海岸というと主に
 
トム・ペティはソロになってからの1枚目の「Full Moon Fever」しか持っていなかった。
(1曲目の「Free Fallin'」は『Lazy Sunday』でも2ヶ月に1回はリクエストでかかる名曲)
最近、ソロ2作目「Wild Flowers」の4枚組 Deluxe Edition が出るということで
ジョージさんが表題曲をかけていた。これがかっこいい。
せっかくだからとこの Deluxe Edition を買った。
ライヴテイクやデモトラックが目いっぱい詰め込まれていて
等身大のトム・ペティがどんな人かほんの少しわかったような気がした。
 
もう少し聞いてみようと、Tom Petty & The Heartbreakers の代表作「Damn the Torpedoes」を。
リマスターされたのを探そうと思ったら紙ジャケはとっくの昔に販売終了でプレミア。
輸入盤のみの2枚組 Deluxe Edition も中古がわずかに流通しているのみ。
もちろんこちらもプレミア。
お、これはまだ安いほうかと amazon を通して海外の業者から買ってみたら
割とヨレヨレのものが届いた。致し方なし。
 
「Damn the Torpedoes」は邦題が「破壊」
リッケンバッカーを抱えたトム・ペティ一人がジャケットに写っている。
1曲目の”Refugee”から9曲目の”Louisiana Rain”まで
少し陰った王道アメリカン・ロックがグイグイと繰り出される。
トータルタイムは37分と潔い。無駄がない。しなやかで引き締まっている。
(Deluxe Edition の2枚目も9曲で30分しかない。その分駄曲がない)
 
これ、中学・高校のときに聞いてもよくわからなかっただろうな。退屈だと遠ざけただろう。
でもおっさんになった今聞くと、この何の変哲もない音、
何も足さない何も引かない音を出すのがいかに難しいかということがわかってくる。
しかもバンドの状態がいい。一体感がある。
これはどこに向かおうとしているかメンバー皆が皮膚感覚でわかっていて、
実際そこに到達できた音だな。
 
なお、2曲目のポップなメロディーが印象的な”Here Comes My Girl”は
一世代下のスザンナ・ホフスとマシュー・スィートが
60年代、70年代、80年代のロックの名曲をカバーした
”Under The Covers”シリーズでも取り上げられていた。
 
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先週末、南房総の温泉宿に止まって夜、
焼酎を飲みながらぼんやりとテレビを眺めていたら『Songs』のゲストが山崎まさよし
ホスト役の大泉洋とは実は同じ年にデビューしていて、それぞれ50歳を前にする歳になったと。
小さい頃見ていた50歳は何でも知っていて、責任感がある立派な大人だったけど、
いざ自分が近付いてみると周りにそんな立派な50歳って全くいないよなあ、
昔の50歳は偉かった、そんな話だった。
僕よりも一回り上のお兄さんたちがもうすぐ50際になる。
 
”僕はここにいる”やコロナの自粛期間中につくったという新曲の”updraft”を歌った。
改めて、いい声だなあとしみじみ思った。
僕がそれまで持ってたのは2つのライヴアルバム「ONE KNIGHT STANDS」と「Traisit Time」だけで、
ああ、もっとちゃんと聞こうとその場でさっそく、HMVのサイトから中古で3枚オーダーしてしまった。
古いのだと帯付き、初回限定盤DVD付きで330円だったりするんですよね。
なんかもっと高くてもいいように思うけど。人気がある、ってそういうことなんだろう。
 
ヤフオクでは初期のベストアルバム「Blue Period」と
同時発売のB面その他集の「Out of the Blue」のセットが
初回限定盤のカラーケース付き、帯付きで1,000円だった。
入札したのは僕一人だけで、翌日落札となった。
まず聞いてみたのは「Out of the Blue」の方で、
”江古田”という曲はライヴアルバムにも入っていたよなあとか
Over the Rainbow”や”Stand By Me”のカバーが入ってるなあとか
”お家へ帰ろう”はハウスのシチューのCMで流れてたなあ、
帯を見るとああこの曲もあの曲もCMで使われてたのかと
なんかもう普通のシンガーソングライターなら表のベストなんじゃないかってぐらい粒ぞろいで。
”セロリ”や”One more time, one more chance”の入っている「Blue Period」を聞くのが怖くなってきた。
 
Out of the Blue」で面白いのは2枚目。
”mud skiffle track”というシリーズが11曲入っている。
これまでシングルの中で発表されてきた、
その名の通りギターとハーモニカを中心としたスキッフルな短いブルースナンバー。
これが山崎まさよしならではの独特な深みと軽さをもった演奏で。
ただ声がいいだけではなく、こういう引き出しがいくつもあるから
長い間活動を続けることができるんだなと。
勉強になります。
 
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福耳 「The Best Works」
もうひとつこちらも HMV のサイトで。
予定のない日曜の夜、妻と初回限定盤のDVDを見る。
1曲目が”星のかけらを探しに行こう Again”のクリップで、
2曲目が”星のかけらを探しに行こう Again”のライヴバージョンのクリップ。
10曲目も”星のかけらを探しに行こう Again”のライヴ。2004年のAugusta Camp
どんだけ押してんだ、と突っ込みたくなるけどこれがまあ唯一無二の名曲なんですよね。
 
妻と、あの当時カラオケに行くと誰それが必ず歌ってたとかそういう思い出話に。
1999年。僕が新卒で入社した年。
社会人になってやりたかったことのひとつにスキューバダイビングがあって、
荻窪のダイビングショップに通ってライセンスを取ろうとした。
その時のインストラクターの方が携帯の着メロにしていて、耳にタコができるぐらい聞いた。
彼は鼻歌でも歌っていた。
 
BARBEE BOYSの杏子、山崎まさよしスガシカオといういろんな意味でちょっとあり得ないメンバー構成。
所属事務所が同じだから、というのがよくわかるようなよくわからないような。
あの頃の流行語のひとつに”ドリカム状態”っていうのがあったけど、
クイーン&キング・オブ・”ドリカム状態”は間違いなく福耳だろう。
でも、よくも悪くも「星のかけらを探しに行こう」が素晴らしすぎて他のシングルが耳に残らない……
 
CDの後半は Office Augusta 所属アーティストたちがコラボした曲。
福耳の3人の他は、COIL とスキマスイッチ元ちとせあらきゆうこ
ショーケースとしてよくできている。
恥ずかしながら、スキマスイッチを初めてちゃんと聞いた。あ、いいじゃん! と膝を叩く。
ベストアルバムの帯付きが HMV のサイトで330円だったので買ってみることにした。
 
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Cabaret Voltaire 「HAI!」
大学進学を機に青森から上京してきた。
バイトに行くとか、映画を見るとか都心に出るときはCD屋ばかりめぐって歩いていた。
90年代半ば。携帯ではなくポケベル(持ってなかったけど)。
インターネットの存在は知らず、MacWindowsを持っている人もまだ少なかった。
洋楽に関する情報源は身の回りの同好の人たちとの会話、
『Rockin'on』といった雑誌やシンコー・ミュージックなどから出ているガイドブック、
そして国内盤の解説のみという時代だった。
今のように amazonHMV といったECサイトもなく、
欲しいものがあったらとにかく電車に乗って歩き回るしかなかった。
あの頃は新宿や池袋に Virgin Mega Store があったし、
中野ブロードウェイには中古CDの recomints が最大3店舗あった。
 
そのアーティストの他のはよく見かけるのにあるアルバムだけが見つからなくて、
1年も2年も探し続ける。ようやく見つけたときの嬉しさと言ったらなかった。
先週まではその棚になかったのに、根気よく定点観測していたらなぜか今週は置いてあった。
今もよく覚えているのが、
Tuxedomoon「Divine」(モーリス・ベジャールのバレエ作品のためにつくられた)と
Cabaret Voltaire「Three Mantras」
 
後者はインディー大手の Mute から出ていたからか
「Mix-Up」や「Red Mecca」といった初期のアルバムが輸入盤屋なら必ず何枚も置かれていた。
(ちなみに1枚目の「Mix-Up」は大学生協の輸入盤のバーゲンで買った覚えがある。800円ぐらいだった)
Mute時代のほとんどのアルバムを買い揃えていたが、この「HAI!」だけは買わなかった。
ジャケットには「唯」と漢字一文字があしらわれ、機材の並んだ無人のステージ。
そこになぜか関取の背中の映像が投影されている。
その頃の僕にとっては相撲というのは夕方の病院や薬局に行くと必ずテレビでやっていて、
他のチャンネル見たいのにな、なんだかな、カッコ悪いな、というものだった。
(妻の影響でここ数年相撲の中継を見るようになって、それは180度逆転したが)
 
ジャケットの通り、来日公演のライヴアルバム。1982年。
ブックレットには当時の資料がそのまま使われている。
チラシに寄ればツバキハウスとボトムラインでやったようだ。
そして評論家、水上はるこによる”ノイズで踊れば怖くない”という表題の記事。
よく見たらジャケットの裏の Thanks To の一人がピーター・バラカンだった。
 
この時期は創立メンバーの一人、クリス・ワトソンが Hafler Trio を結成するために脱退した直後。
早すぎた音響系というか、音というものと音楽というものの違い、
その関係性が当時誰よりもわかってる人だったんじゃないかと思う。
美しい音楽とされるものとノイズ・ミュージックとは等価のものであると。
以後、グループはお決まりの方向性としてダンスミュージックへと接近していく。
 
その過渡期にあって、生ドラム担当のメンバーを加えた編成となっている。
残された創立メンバーの一人、スティーブン・マリンダーはグワグワしたベースを弾いて、
もう一人のリチャード・カークはギターやエレクトロニクスによるノイズを。
Throbbing GristleSPK と並んで”インダストリアル”の創始者とされるが、
この頃はまだ攻撃的で強迫的な音を出していた。今聞いてもかなり刺激的。
当時なんで聞かなかったんだろうなあ。
些細なことで人はその音楽を聞こうとして、些細なことでその手を引っ込めてしまう。

身辺雑記:11/09-11/15

11/09(月)
 
7時起き。曇りと晴れの間。
縄跳び、クッション腹筋、みかん、コーヒー。
こころ旅は今週から福島県
 
ライフに買い物。
妻に頼まれて図書館に予約した本を取りに行く。
3冊届いていたが、貸出上限近くまで借りていたみたいで2冊しか借りれず。
一度戻って返す本を聞いて、また図書館へ。
広場では昨日までの新酒まつりのテントの解体作業を行っていた。
 
昼、蕎麦を茹でる。
先日のぼたんこしょうの煮汁の残りといつもの麺つゆと半分ずつ。
ピリッと辛く、さらに辣油を入れて食べる。
 
鶴瓶の家族に乾杯久本雅美がゲストで大分。
夜は菜の花の辛し和え、モロッコインゲンの味噌いため、しらすおろし、
玉子サラダをつくってサラダ菜の上に乗せる。
酒場放浪記。逆転人生は心臓移植の募金を集めた夫婦。
3カ月で3億2,000万円集めないといけない。
募金活動を始めるが、熊本地震が起こり……
町中華で飲ろうぜは再放送の伊勢崎町、川越。
0時過ぎに寝る。
 
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11/10(火)
 
7時起き。晴れ。
縄跳び、クッション腹筋、みかん、コーヒー。
こころ旅は福島県相馬市。
昨日妻が取材先でもらった来たという「フェイジョア」という
緑色の木の実を食べてみる。
小さなスダチみたいな感じで、甘酸っぱい。
 
昼、妻がつくっていてくれたおにぎりを3個。
わかめスープ。鯖缶を開けるとみみたが興奮する。
ライフに買い物。
午後ひとつ打ち合わせ。割とうまくいった。
 
母から荷物が届く。青天の霹靂の新米。
鯖缶。キウイ。スタミナ源たれのご飯にかけるやつ。
 
こころ旅、サラメシ。
夜は昨晩の卵サラダをバターロールに挟む。
富山で買ったフランクフルトを茹でる。
レタス、トマト、ミックスビーンズのサラダ。
鑑定団、猫歩きは京都。
23時半前に寝る。
 
本当ならば火曜はいつもなら飲まない日だが、
この日は何か飲まずにはいられなかった。
中上健次『賛歌』を50ページほど読む。
 
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11/11(水)
7時起き。今日も晴れ。今週ずっと晴れらしい。
縄跳び、クッション腹筋、みかん、コーヒー。
キウイも食べた。
こころ旅は福島県南相馬市
 
午前午後と協業の方の打ち合わせやワーク。
もうひとつの新しい仕事、ワーキンググループ参加の方も動き始めて
週次の打ち合わせがどんどんセッティングされていく。
徐々に忙しくなっていく。
 
昼、蕎麦を茹でる。
ぼたんこしょうの煮汁の残りを使う。
昼休み、妻に頼まれて図書館に本を返しに行く。
 
仕事を終えて中上健次『賛歌』の続きを読む。
1/3ぐらいまで来て初めて、
これが『日輪の翼』の後日談なのだなと知る。
地下鉄で会社に行った妻が明日の在宅に備えて
仕事で使う本をたくさん持ち帰ってきたというので迎えに行く。
 
夜は大根の菜っ葉、さくらえび、釜揚げしらす、卵の炒飯。
富山で買った刺身昆布と、レタス、豆腐のサラダ。
刻んだ油揚げをフライパンでカリカリにして乗せる。
テレビも見ない。酒も飲まない。
23時過ぎに寝る。
 
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11/12(木)
 
7時起き。曇り。
縄跳び、クッション腹筋、みかん、コーヒー。
打ち合わせが3本とその準備で忙しい。
もうひとつの新しい仕事のイントロダクションを受ける。
 
昼は蕎麦。妻も在宅で二人分茹でた。
午後の打ち合わせ、揉めて大げんかになるんじゃないかと
このところ朝早く目が覚めて鬱々としていたけど、
全然そんなことにはならなかった。和やかに話が進んでいく。
僕は何を疑心暗鬼してたんだろう。
 
その後、新しい仕事の顔合わせ。途中から加わった僕の紹介。
リモートで本社に接続してteams会議というのを初めて行おうとしたらマイクとカメラが使えず。
音声は聞こえるが……
どうしたらいいんだろう、どこに設定があるんだろうとバタバタしていたら時間が来てしまい、
顔合わせ、僕の紹介のはずなのに僕だけ顔を出せず。
仕事の参考になりそうな本を3冊、amazonでオーダーしてみる。
 
夜は内房で買った鯵の干物を焼く。
菜っ葉と蕪の味噌汁。ご飯を炊く。
お笑い演芸館を見て寝る。
ジャルジャル空気階段、ザ・ギースなど。
 
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11/13(金)
 
5時過ぎにみみたに起こされて立ち上がり、カリカリをやる。
その後ボールを投げているうちに7時近く。
諦めて起き上がる。
縄跳び、クッション腹筋。
この日は健康診断のためみかん、コーヒーは避けておく。
 
こころ旅を見て本社に出社。
9時開始で結構並んでいる。
採血、血圧、心電図、聴力検査など。
体重は74.2kgと夏の詳細健康診断よりも少し減ったか。
もっと増えてたんじゃないかと思った。
 
10時半前に終わって、駅前のタリーズで休憩。
中上健次『賛歌』の続きを読む。
久しぶりにもうやんカレーに行く。
前田ライス、フロリダライスといったメニューがあった。
他にタンドリーチキン、ネギはるさめ、玉ねぎらっきょ、キャベツとトマトのサラダなど。
カレーはポークとチキンを。九州ほうれん草のカレーは今回後回し。
うまい、もっと食べたいとなるが、腹9分目にしておく。
 
帰ってきて仕事の続き。
以前の仕事の問い合わせだったり、新しい仕事の調べものだったり。
夏に健康診断で本社に行ったらその日の朝から延期。
再開になったので今日の朝行ってきて、戻ってきてPCを立ち上げたら今日の午後からまた延期。
第三波の影響か。
 
定時で仕事を終えて、新しい仕事で役立ちそうな本が届いたので読み始める。
19時からこころ旅。
昼が多めだったので夜はあんまり食べず。
茹で落花生で缶ビールなど。
先週末に買ったとても長い棒状のかまぼこを妻が切ったらみみたの興奮が半端じゃない。
チコちゃんは再放送で奥田民生が出ている。
チコちゃんの曲が来週発表されるとのことでそれが民生先生作だからか。
新日本風土記は再放送で鍋。
ダウンタウンなうはすべらない話。
デーブ・スペクターに三四郎小宮に小澤征悦と無茶苦茶なメンツ。
おんな酒場放浪記は休み。
NHKドキュメント72時間を見る。千葉の家具専門の巨大アウトレット。
タモリ倶楽部はゴマを絞ってオイルを。
ナスDの番組を少し見て寝た。無人島に小屋をつくる。器用だった。
 
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11/14(土)
 
8時半まで寝ている。
縄跳び、クッション腹筋。
ハバネロオイルをつくるためにバルコニーで干す。
みみたが何度も水の入った皿から水を掬って床にバシャーッと。
 
仕事で役立つだろうかと昨日から
ポートランド --世界で一番住みたい街をつくる』という本を。
読みながらメモを取る。午後読み終える。メモをまとめる。
 
昼は散歩。近くの町中華の店に初めて入った。
きれいではなかったが、悪くない。
マーボー豆腐、炒飯、あんかけかた焼きそば、餃子。
妻が図書館に寄って本を返すと。
LIVIN に寄ってハバネロオイルの容器を買う。
 
夕方、大相撲。
朝乃山も正代も休場か。琴奨菊が引退。
イタリアの再訪編。
夜は茹でピーナッツや炙りいわしなど。
 
DOSCO prime のファンクラブ限定イベントを見る。
事前に決めた20曲の候補を5つのセクション4曲ずつに分けて
ネット投票でその場で決めて演奏する。
Blue Note Tokyo にて。
アコースティックギター2本、ベース、ドラムというミニマムな編成。
キーボードやホーン、ダンサーは登場せず。
4曲の候補の中にはマニア向けの隠れた名曲もあればヒット曲もありで
どうしてもヒット曲にばかり票が入って、妻はブーブーと。
メンバーも意外そうだった。
ゲストMCはダチョウ俱楽部の肥後さん。
 
おもてなすはプラス・マイナスとザ・ギース。
きじまりゅうたの小腹はりゅうちぇる
お笑い向上委員会、有吉反省会、世田谷ベース。
0時半に寝る。
 
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11/15(日)
 
8時半に起きる。晴れ。
縄跳び、クッション腹筋。
みかん、バナナ、キウイ。コーヒー。
パンを焼いて先週内房で買ったピーナッツバターを塗って食べる。
街録、イタリアの再放送、Lazy Sunday
昼は緑のたぬきのでか盛り。
 
内房で買ったごぼうきんぴらごぼうをつくる。
同じく内房ハバネロハバネロオイルを。
昨日外で干した。
包丁で切ったあとで顔に触らなくても、くしゃみをしたらヒリヒリと。
その後鼻水が止まらず。相当辛み成分が強いな。
温めては冷まして、というのを何回か繰り返す。
 
Lazy Sunday が終わって妻と散歩。
練馬春日町方面へ。
団地の間の公園を通る。紅葉、落ち葉。
妻は宮本ファームの農園カフェが気になるという。
途中で畑を見つけ、カリフラワーを買うと農家のおじいさんがネギをおまけにつけてくれる。
農園カフェに初めて入る。閉店前。
農園で採れたフェイジョア、レモン、敷地内でつくったという豆腐を買う。
マルエツの前の屋台の焼鳥屋でタレで7本ずつ買ってみる。
ひっきりなしにお客さんが来て忙しい。
焼くまで10分ほど待ってほしいというので、上の階の本屋で時間をつぶす。
棚がスカスカで危うい。だけど雑誌の発売日を表にして貼っているところは親切。
枻出版社が板橋のムックを2冊出していて、手に取ってみた。
着く頃には日が暮れている。
 
大相撲、中日。解説は朝潮。定年で引退だという。
孤独のグルメは吉祥寺のカヤシマ。昨年入って僕はカツカレーを食べたんだったか。
番組で取り上げられていたとは、気がつかなかった。
夜は買ってきた焼き鳥や豆腐で冷ややっこ、カリフラワーのグリル。
先日かった福耳のベストの初回盤DVDを見る。
麒麟が来る、モヤさまは木更津、シンパイ賞は竜平会。
DVDの続きを見て寝る。

駐車場の問題

住んでいる町の駅ビルがリニューアルのため夏前から休業、
来月頭にオープンと決まった。
関連してなのか、駐車場の仕組みも変わったという。
知らずに先日利用した妻が全然なってない! と怒っていた。
聞いてみたら余りにもいけてなくて僕も、こりゃあかんと思った。
 
これまでは各店舗で買い物をしたらスタンプを押してもらって、
というアナログなやりかただった。
1階の出口で機械に駐車券を差し込むとバーが上がる。
 
それが、買い物をしたら各店舗からQRコードの記載されたチケットのようなものをもらい、
それを事前精算機にかざすようになったのだという。
足りない場合には現金ないしは○○ペイ的なもので支払う。
この精算機が各フロア大小1台ずつあって、
妻が利用しようとしたら大きい方は年配の方がマゴマゴしていて、
若い女性スタッフがつきっきりで説明していたのだという。
じゃあと小さい方で精算しようとしたらそちらは現金不可、○○ペイのみだった。
僕も妻もキャッシュレス決済の類はペイペイだろうと楽天ペイだろうと利用していない。
え!? 大きいほうが空くまで待ってないといけないの?
 
しかもそんな時に限って、猫砂の重たい袋を両手に抱えている。
若い女性スタッフも全然慣れてなくて、
ようやく妻の番になったら画面にエラーが表示されたりでてんてこまい。
小さい方で精算しようとしたら100円だったのが、
待たされている間に時間が過ぎて200円に上がった。
そんなのおかしい、と妻は言う。
女性スタッフも申し訳ありません、申し訳ありません、と何度も謝るが、
精算機の画面がエラーで動かなくなって、
結局ポーチから取り出した切符のようなので手動精算することになった。
入り口のところで機械に駐車券を差し込むのは不要になって
バーもなくなっていたのはよかったか。
 
妻も気の毒なことになったが、女性スタッフたちもかわいそう。
おそらく専任・専門ではなくて、
普段は1階のインフォメーションに座ってる方たちが駆り出されたのではないか。
各界の駐車場で混乱が起こっているということで。
たぶん事前教育はなく、精算機のマニュアルもない。
 
いくつかツッコミどころがあって。
 
・郊外のショッピングセンターで利用者はお年寄りが多いのに、
 なんでQRコードと○○ペイ主体の仕組みに変えてしまったのか。
 
・なんでまだエラーの解消してないシステムをリリースしてしまったのか。
 こんなときにどうするという業務面のマニュアルは用意しなかったのか。
 
・町の中心にあるショッピングセンターの駐車場の仕組みが変わるのだから
 周辺エリアの折り込みチラシでそのことを事前に伝えるべきではなかったか。
 
LINEをフォローしていたけど、店舗のリニューアルのことばかりで
駐車場の方は特に触れていなかった。見当たらなかった。
うーむ。大丈夫か。
一時の混乱であってそのうち慣れるんだろうけど。
もっと丁寧に、伸張に進めてほしかったなと思う。
 
都市計画に関する本を最近読み始めて、駐車場の問題は大きいなと気づく。
多くの人は中心部から離れたところに住むことになって車で移動することになる。
中心部には大きな駐車場が必要となってかなりのスペースを要する。
これって本質的に無駄じゃないか。
現代生活のゆがみは駐車場というものに象徴されるんだな。

最近のみみた続き

昨日猫のみみたのことを書いたけど、今日になってまた新しい出来事が。
午前中から昼にかけてのこと。
 
どこで何を学んだのか、発見したのか、
水を入れていた皿から水を手で掬って周りにバシャーッ、バシャーッと。
「あ、みみた! なにしてんだ」
雑巾を持ってきて床を拭く。
皿にまた新しい水を入れて置いておく。
30分ぐらいするとまたバシャーッ、バシャーッと。
これを続けて3回か4回は繰り返した。
その後夕方にかけてはやらなかったけど。
 
これってなんなのか。
僕らの気を引きたいのか。
ただ単に新しい遊びを覚えたのか。
大相撲が始まって、中継を見ているうちに塩を撒きたくなったのか。
 
僕らが慌てて床を拭いて片付けていると、
側に寄ってきてソファーの縁に腰を下ろして、
僕らを見下ろしながらキョトンとした目で見ている。
 
昨日も書いたけど、気を引く。
そういえば土日の明け方はみみた、ボール持ってこないな。
今日もお気に入りのベッドで丸くなって寝てた。
予定がなくてずっと寝てていい日に限って、ボールで遊ぼうとしない。
平日だけ。……ハッ
もしかしてこれ、僕を起こそうとしてるんじゃないか?
朝ですよ、お仕事ですよと。
 
だとしたらなんと気の利く猫なんだ。
起こす時間があまりにも早すぎるけど……

最近のみみた

猫は移り気なものとはよく言われますが、その時々のブームがあるようで。
2年前に買ってこれまでほとんど見向きもしなかった
猫用の丸いベッドの中に丸まって多くの時間を過ごしている。
 
深夜早朝のボール投げがなくなったな、と思っていたら
最近また復活してここ数日続けて4時台、5時台に起こされている。
以前は枕もとから手を伸ばして僕の顔をチョイチョイしていたのが、
一昨日辺りから布団に上ってきて胸元に乗っかってペシペシしてくる。
かなり重たい。すぐ目が覚める。
まだ暗い明け方に目を開けると猫が覗き込んでいる。
つい、化け猫……、とギョッとしてしまう。
猫は自分がしたいことをしているのではなく、飼い主の喜ぶことをしているのだと
ものの本にはあるが……
 
いっときの食欲がすごくて
キッチンで料理しているとシンクに飛び乗って三角コーナーを漁り、
魚を料理したり煮干しでダシを取ったときには排水溝ネットを引きずり出そうとし、
リビングで食べているとテーブルに飛び乗って辺り構わずクンクン、フンフンと。
どうしたもんか、もっとカリカリを上げたほうがいいのだろうか……、
ということで悩んでいたのが、11月に入ったぐらいからそうでもなくなった。
あれは秋の初め、季節の変わり目の一次的なものだったのか。
食欲がなくなったわけではなく、キッチンをうろうろしてるのは相変わらずですが。
 
11月に入って日帰りの旅行を一回、泊まりの旅行を一回。
半年ぶりに給餌機の電源を入れると
さっそくカリカリの吐き出し口に手を突っ込んでガシガシと。
往年の高橋名人16連射のように。
足を本体にかけて勢いをつけたりもするので給餌機があちこちに移動する。
場合によっては端を持ち上げて落としたりもするのでドシンバタンと派手な音が。
昨日妻が気付いた。
余りにも手を突っ込みすぎるので、生え変わった爪がたくさん床に散らばっていたという。
どんだけなんだ。
その新しい爪で毎朝僕の顔をペシペシするわけで。
 
そんなみみたもこの11月で4歳。
いいおっさんになった。
以前は昼間寝てるところに近づこうものならハッと気づいてこちらを見た。
それが最近は堂々と寝ている。
かつての、熊本から青森に連れ帰った頃の剥き出しの警戒心はだいぶ丸くなった。
家から出ない分にはそれで大丈夫か。
みみたにとっては幸せなことなのだろう、たぶん。
 

壁の話

男はあるとき、自分の身の回りに目に見えない、透明な壁ができていることを知る。
ガラスでできているのか、なんなのかよくわからない。
とにかく硬くて、厚くて、遮られてその向こう側に行くことはできない。
だけど他の人々に壁は存在しないのだろう。何もないかのように通り抜けてくる。
 
そんな壁がところどころ折れ曲がったり、丸みを帯びたりしながらどこまでも広がっている。
壁のことに気づいて、それがどこまで続いているのかその果てを知りたくなったが、
辿り着いたことは一度もなかった。
来る日も来る日も手を当てて壁に沿って歩き続けて、遂に諦めて住んでいる家に戻った。
 
不思議なことに壁は毎日その姿を変えた。
日によっては家の周りに張り巡らされ、一歩も出られなかった。
ある日はどこまで行っても壁に出会わず、
消えたのかと喜んだのもつかの間、その日の壁にぶつかってしまった。
 
男が壁に突き当たったとき、パントマイムの芸を見せているような不自然なことになる。
あまりそんな姿を見せられないから、壁に気づいたときはいつもそっと離れる。
もう何日も過ぎて壁のあることが普通になってしまった。
壁を、受け入れた。
 
そんなある日、同じように壁を前にしてもがいている女を見かけた。
ひと気のない場所で、焦って、両手で叩いたり体全体をぶつけたりしていた。
その女にとって初めての壁なのだろう。だから男には話すことがたくさんあった。
だけど、男の抱える壁と女の抱える壁は別のもので、男は女に近づくことはできなかった。
 
壁を叩き続けていた女は、同じように壁を叩くふりをする男の姿にようやく気づいた。
女は男に向かって大声を出して呼び掛けているようだが、壁にさえぎられて何も聞こえなかった。
男はそれがわかっていたから、声に出したりはしなかった。
女はずっと叫び続け、壁を叩き続けた。
 
疲れ切った女は壁に背を押し付けてうずくまった。
男に背を向けて、肩の間に頭を埋めて、おそらく泣いているようだ。
男は女のそんな姿を眺めていた。
女はいつのまにか眠ってしまった。
 
男もまた壁に背を向けてうずくまって眠った。
朝になった。起き上がり振り向くと女はいなかった。
辺りを歩き回ったが、新しい壁に気づいただけだった。
壁は昨日よりも狭まっているような気がした。

ニシンとサバ

こんなことがあった。
 
先日、母から電話がかかってきて青森の新米を送ると。
合わせて何か送ってほしいものがあれば送ると言うのだが、
いや、米だけでいいよと。
正月もこの状況だと帰れないという話を前にしていて、
だったらあれこれ送っておきたいようだ。
 
ニシンを送るか、と母は言う。
ニシン? や、いいよと答えたが、
後日またかかってきたときに再度、ニシンを送らなくていいか、と。
じゃあ、そこまで言うなら送ってよ、ということになった。
 
昨日、段ボール箱が届いた。
開けてみると「青天の霹靂」の小さいパッケージが二袋。
その脇にサバの缶詰がいくつか添えられていた。
僕が好きでよく送ってもらう八戸で獲れたサバを味噌煮にした缶詰。
ニシンはなかった。
 
……あ、もしかして。
遂にその時が来たか。
年老いた母はニシンとサバの区別がつかなくなったんじゃないか。
ぞっとした。
届いたよ、と電話するのが怖くなった。
 
届いたよ、と何気なく言って、
一呼吸おいて、
受話器の向こうの母に向かって
ニシンはなかったよ、と。
 
「ニシン? ああ、売り切れてただけ。
 サバ? ああ、いつも送ってるから前もって言わなくてもいいかと。」
 
ただそれだけのこと、だった。
それだけのこと。
だけど、なんというか、その……