モロッコ(1)

突然ですが、僕今日これからモロッコへ行ってきます。


会社を定時に出るとリュックサック背負ってそのまま羽田に行って、関空で乗り継ぎ。
深夜便でドバイ経由でモロッコマラケシュへ。
帰ってくるのは来週土曜の夜。


こういうツアー。
http://www.ab-road.net/cgi-bin/abnet/abtour/cabw4_01_1.cgi?tourcode=AB105429&toursuffix=1&d_month=6&d_date=5&d_city_code=TYO&proc_flg=1&site_code=01&root_type=98


サハラ砂漠
ラクダに乗って砂丘を進み、テントで1泊。
砂漠の中で夜明けを見る。
死ぬまでに1度は体験してみたかったこと。


プロジェクトは相変わらず大変なことになっていて
休みも取れずフラフラになりながら仕事している人もいる中で
一週間も休みを取って海外旅行に行くってのはかなりヒンシュクものなんだけど
もー構うものか!!
別に僕自身現時点で全然暇ではないし、今行くってのは仕事をほっぽりだすようなもの。
でも来年3月までどんどん忙しくなる一方だし。
適当な理由つけて休暇の申請してみたら通ったんで、後先考えず僕は旅立つ。
今日になって急に取り消しになったら来週全部無断欠勤で行く。
帰ってきてクビになっててもまあいいです。

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ほんとはエジプトに行くつもりだった。
「ピラミッドを見たい」人間足るもの1度は見ておくべきだ。ついでにサハラ砂漠も。
そう思って探してみたらどの旅行会社のであっても
エジプト行きのツアーの日程に「サハラ砂漠」って書いてないんですね。
ここで初めて僕は「ああ、サハラ砂漠ってエジプトじゃないんだな」ということに気付く。
アフリカ大陸の1/3を覆うって言うし
エジプトの写真ってどこをどう見ても砂地なのでてっきり
彼の地まで延びているものだとばかり思っていた。
いやーどこかで恥をかくところだった。


そんなこんなでエジプトがトーンダウン。
じゃあサハラ砂漠に行くにはどの国から?となると
ロッコチュニジア
アルジェリアは現在政情が不安定なようで旅行会社も扱っていない。


ロッコというとポール・ボウルズが精神的な「亡命」先に選んだ土地。
47年からタンジール(タンジェ)に住み続け、99年にその生涯を終える。
彼がサハラ砂漠に強力なオブセッションを得て書いた「シェルタリング・スカイ」は余りにも有名。
ポール・ボウルズに限らず、バロウズその他大勢の作家が
このタンジールに移住・滞在して作品を発表している。
あるいはストーンズブライアン・ジョーンズ
60年代後半に何度かモロッコを訪れ、山間の村「ジャジューカ」にてアッタール一族と録音を行う。
彼が不慮の死を遂げた後その音源は「ジャジューカ」という名前で発表され、幻のアルバムとなる。
ロッコ。どんな場所か行ってみたいとずっと思っていた。
行きたい!!


で、ツアーを探してみたらモロッコに行くのってどこもかしこも
8日間周遊みたいなものしかなくて、
サハラ砂漠に行きつつタンジールも行くとなると10日間は平気で超える。
しかも50万とかする。
よく見ると添乗員付きで行く先々で豪華なホテルに泊まる。
あーこういうのって若い人が行くのではなく、
エジプトと一緒で年配の人たちがゆったり行くものなのだなということがわかる。
金の問題ではなくて、時間の問題。
さすがに10日間も休めんよな。しかも休みに入ってすぐの土曜に出発するもんでもないし。
帰ってきたらぐったりしてさらに休みたくなるだろうし。


いったん諦める。
休暇は取得できたもののあと2週間ちょっとしかないし
もっと気楽なところに行こうかと考える。
そんなとき旅行会社の店先で無数に並んだパンフレットの中でふと見かけたのが
オーストラリア、エアーズロック
到着後すぐ上って朝日を見て、その次の日はケアンズシドニーで過ごすという
5・6日間のツアーがどこの旅行会社からも出ている。これは手頃だ。
グレイトバリアリーフも見れたらリフレッシュにちょうどいい。
心がかなり傾く。申し込み寸前まで行く。


・・・のであるが、「これでいいのだろうか」ともう1人の自分が囁く。
男なら初志貫徹。
オーストラリアならもっと直前でも申込できるはずだ。
もう少しだけ探してみよう。


インターネットであれこれ検索する。
本屋に行ってはモロッコ関係の本を漁って専門の旅行会社がないか探す。
日程と予算と希望を入力したら各旅行会社に見積をもらえるサイトってのがあって、
そこで申し込んでみたりもする。
で、あれこれやっているうちに見つけたのが冒頭のツアー。
これも最初は問い合わせしたら満席だって言われたのを何かと掛け合っているうちに
本来ならば8日間だったのを日程を一部変更して9日間としてもらうことで行けるようになった。

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この前の土日のうちに必要なものを買い揃え、詰め終わった状態で今日を迎える。


砂漠にスーツケースで行くのも変だよなあと
バックパッカー用の大きなリュックサックを買うことにする。
新宿駅南口の VICTORIA (1階から8階まで登山・キャンプ用品のとんでもないビル)にて
どんなのがいいかなあと見て回ってると
karrimor のでかっこいいのがあって一目惚れ。即購入。
砂漠のテントで寝るとき用に寝袋も買う。


基本的に着替えと↑の寝袋さえあればいいはずなのに、
なんとなく不安になってデパートの旅行用品コーナーにて
洗濯物を吊るす紐だとか衣服を圧縮してサイズを半分にする袋だとか買ってしまう。


後はノートPCとビデオカメラ、デジカメ用のスマートカード


ロッコとドバイの「地球の歩き方
(日程の関係で、最終日ドバイに1泊することになった)


日焼け止めと胃薬、
砂漠の夜は寒いんだろうなあとネルシャツ。

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あー、あとは行くだけだ。


乗り継ぎが大変で、着いてからも列車乗ったりなんなりも添乗員なしで
もしかしたら全部1人でこなさないといけないかもしれない。
(今回のツアーが誰かと一緒なのかどうかって現時点ではわからず)


ちょっと不安になるが、まあなんとかなるだろう。

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今日からの9日間、帰ってきてからの僕は果たして何を考え、何を思うことになるか。