新橋という場所

今日の昼、床屋で髪を切っていたらラジオがかかっていた。小堺一機の番組。
グルメがテーマだったか、「大人の休日」「食楽」の2つの雑誌の編集の方がゲストだった。
取材のあれこれとか語る中で興味深かったのは
どちらの雑誌もこれから新橋を取り上げると語っていたことで、
「かぶってしまいましたね」と苦笑していた。


年末、夜遅くの新橋にテレビ局のリポーターが行って
酔っ払いのオヤジに「今年一年どういう年でしたか?景気はどうですか?」と聞く。
年末に限らずとも突拍子もない事件や
政治・経済へのインパクトある出来事が起こると
新橋の年配のサラリーマンが意見を求められる。
23区内はどこだってたいして変わらないはずなのに、
なぜかここはサラリーマンの街ということになっている。
で、安い飲み屋がひしめいているというイメージが全国に抱かれている。


都内在住の方ならばとっくの昔に肌で感じていることだと思うけど、
新橋はそういう場所ではなくなりつつある。
こういう書き方をすると誤解を招くな。
全体としての新橋の存在感は旧来より揺ぎ無いんんだけど、
そこに新しい血が日夜注がれてるって言った方がいいか。


その原因の1つは、ラジオでも語られていたけど汐留の存在。
駅の片方が新橋で反対側が汐留。
くっきりと色分けされている。両者全然イメージが違う。
だけど相互に侵食、というか
一方的に新橋が汐留からの影響を少しずつ受けているように思う。
汐留にあってもおかしくないような店がちょこちょこと進出している。
新橋駅周辺を歩いてみると古くからあるような台湾料理の店から
コンセプト・デザイン重視で作られたような最近の店まで
ありとあらゆる店が同居している。混ざり合っている。
新しい店や古い店、どちらかが浮いてるってことはない。
隠れた名店、新旧の名店の潜んでいる率は
山手線の右側では一番ではないか?
以前新橋を知ってる人からの紹介で入った「山口屋」とか。
ここの焼き鳥はうまかった。店内の BGM が James Brown ってのもよかった。
http://r.gnavi.co.jp/g716800/


そういえばこの前も日の出桟橋からゆりかもめに乗って
汐留で飲みますかってことになったとき、
夜遅かったので汐留の店のことごとくがしまっていた。
「つかえねー」と思うものの駅の反対側に行けば
まだまだ夜はこれからって感じで。


新橋開拓すべし。
探せば安く飲める店がたくさんありそうなんだよなー。
なお、会社関係の飲み会で新橋が2次会となると
魚民や笑笑といった店ばかりのビルがあって、
なんかここばかり行ってる。便利だ。
あとはでっかい白木屋だとか。