青森版平成の大合併

以下、青森県に興味がなかったらかなり退屈な話です。
そういう人は是非とも読み飛ばしてください。


前回、昨年夏に帰ったときは3日間と短期間だったので気付いてる暇がなかったが、
今回は6日間だったので何かにつけて余裕があった。
家の中に地元の新聞社が出している「平成の大合併 あおもりマップ」ってのがあって
眺めてたら面白くて6日間の間どこかしらページをめくっていた。
そもそも地図ってのが面白いもんであって
僕は小さい頃地図を眺めてばかりの子供だったんだけど、なんかそれが再燃したような。


「へー!こんななったんだ!?」という驚きがまずはあって。
知らない間に無茶苦茶合併されていた。
市がポコポコと増えてた。
つがる市」に「平川市
聞いても元がどこなのか見当もつかない。
つがる市」は木造町、柏村など。こちらはなんとなくわかる。元々北津軽郡だし。
でも「平川市」ともなるとどうにも。
前は平川町や尾上町でしたと聞いても、そもそもその平川町・尾上町に聞き覚えがない。
そんな町あったっけ??
県の南半分なので、北半分で育った僕にはあんまり縁がなかったんですね。


そんな感じでどんどん合併や編入で、青森県は「市」ばかりとなってしまった。
「町」がごっそり増えた。その分「村」が少なくなった。
そんなんでいいんだろうか?とつい僕なんかは思ってしまう。
いや、この場合何がよくて何がよくないのか、パッとは思いつかないけど。
青森ったら田舎でしょ?だったら村でしょ?なーんて勝手に決め付けてる僕がいけないのか。
僕が今地図を開いて見つけた村は
六ヶ所村東通村蓬田村新郷村、田舎館村、西目屋村、この6つだけ。
以前は20を越えていたはずなのに・・・


合併して市になったところで、名前が変わるだけで急に何かがよくなったりするわけではない。
就職率や下水道の普及率が上がるとか。優れた教育を受けて子供の偏差値が上昇するとか。
政治経済のよくわかっていない僕は素直に、よくわかってない。
どういうメリットがあるのだろう?
村という単位が行政の区分として小さすぎて効率が悪いのか?
どこもかしこも多かれ少なかれ農業と漁業を営む過疎の村のはず。
それは村のままだったほうが小回りが聞いてよかったのか、
それとも合併して大きくなった方がスケールメリットが生まれるのか。


30過ぎた僕なんてこれから一生、金木は金木であって五所川原とは呼ばないんだろうなあ。
青森に住んでたらまだ少しずつ馴れていけるものの、
僕みたいに東京に住んでいるといつまで経ってもなれることができない。
つがる市」と言われてきょとんとし続けるのだろう。


それにしても。地図を見てない人にはわかりにくいが、
それまで蟹田町、今別町、三厩村と並んでいたのが、
蟹田町三厩村が合併して(平舘村も一緒に)、外ヶ浜町となった。
つまり、今別町を間に挟んで2つに分かれている。
こういうのって気にならないのかなあ・・・
将来的に今別町も組み入れるのかな。
県外の者が何言ってやがると怒られそうだけど、
僕としては違和感というか無理やり感が多大に・・・
そもそも町政として不便じゃないのか。


市浦村中泊町を挟んで五所川原市となった。つまり飛び地。
っていうか、ここすごいことになっていて
下から五所川原市、金木町、中里町、五所川原市小泊村だったのが、
平成の大合併により同じく下から順に
五所川原市(旧五所川原市+金木町)、中泊町五所川原市中泊町となった。互い違い。
これって、・・・これでいいのだろうか?
なんつうか、あの、その、人として。
市浦村は隣接する中里町や小泊村と仲が悪かったのだろうか?
でかいところに吸収された方がいいと五所川原市を選んだのだろうか?


まあ、とにかくこういう疑問点が次から次に出てくるので
合併後の地図を見ていると飽きないわけです。