Beck

先週のリフレッシュ休暇の後半、
青森から戻ってきてからは DVD ばかり見ていた。
DVD として買ったものではなく、
CD の初回限定盤にボーナス DVD としてくっついていたものばかり。
おまけなので見なきゃ見ないでいいんだろうけど、
「せっかくなので見ないと」と思ってしまう貧乏性。
多大な時間を割いて1つ1つ見てる。時間がいくらあっても足りない。
今回見たのは Number Girl の「記録シリーズ」や Oasis のベスト、
Chavez のアンソロジーDaft Punk のベストなどなど。
その中に Beck 「The Information」があった。
全曲ビデオクリップを作成していて、それを全て収録したもの。
(こういう試み、最近割りとよくありますよね。
 今思い出したところでは Super Furry Animals かな。
 Beck の前作も確かこういうことやってたね)


「The Information」
昨年末、新作アルバムとして聞いたときには印象としてパッとしなかった。
だけどもう1度映像付きで聞いてみたらなかなかよかった。
これは聞ける。いいアルバムだと思う。
Beck のこれまでの音楽的遍歴が全て織り込まれていて、
整理するものは整理して、混沌とした方がよいものは混沌としたままで。
聞けば聞くほど味が出てきそうだ。
今回2回目聞いて、よーく耳を澄ませると
摩訶不思議な音があちこちでこぼれだしていて。


でもビデオクリップ集はどれも今ひとつだったな。
どういうコンセプトなのかよくわからないけど、チープで。
狙ってやったことなのか。たぶんそうなんだろうな。
相変わらず Beck という人は捉えどころがない。
曲ごとに監督を変えていて、ミシェル・ゴンドリーも監督してるみたい。
でもどの曲か分からず。
1曲だけ(「Movie Theme」)秀逸なクリップがあって、もしかしたらこれかも。


Beck の「Loser」が日本でもヒットしたのは僕が大学2年生の頃だから
94年のことか。あちこちで流れてた。
あれは今聞いても非常にいい曲だと思う。
Radiohead 「Creep」みたいに、
当人にしてみれば過ぎ去ってしまった過去なのかもしれないけど。
2作目の「ODELAY」が素晴らしいアルバムで、あちこちで絶賛されていた。
僕は今もこれが最高傑作だと思う。
時代の要求にあれだけはっきり明確な答えを返したアルバムはそうそう無いと思う。
その後のアルバムももちろん全て買った。
暗かったり明るかったりごちゃごちゃしていたり静かだったり。
いろいろあったけど、どれも Beck の音が鳴っていた。
だけど、どれも1回聞いただけで終わり。
「Midnite Vultures」も「Sea Change」も。
そろそろまとめて、聞き返す時期なのかもしれない。
聞いてみよう。
今なら分かる音、今だからこそ聞こえてくる音があるに違いない。

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Beck」と言えば、ハロルド作石の同名の漫画。
そのうち読んでみようかなーとのんびりしていたら
いつのまにか30巻近くまで出てるみたいで。やられた。


「ゴリラーマン」が僕が中学生のときか。
あれも読み返してみたいなあ。