6時起き。4時間しか寝てないので、眠い。
部屋の空調の音が一晩中大きかった。でも僕自身はあまり気にならない。
先輩か後輩が明け方起き上がって消した。
1Fに下りて行って、朝食。
特に腹が減ってるわけではないし、食べなきゃ食べないでよかったんだけど、
コーヒーでも飲むかというつもりが目の前に食べ物が並んでいるとついつい食べたくなる。
焼き飯に目玉焼きにハム、サラダ・・・
ゴボウのかき揚げなんてのもあった。
7時になってロビーで待つ。この日は半日観光。
ガイドの方が迎えに来る。
若い男性の方なんだけど、タイはニューハーフの国だけあって、
やはりこの人もどうやらゲイのようで・・・
2日間一緒だったんだけどその物腰から察するに、非常に分かりやすく、そう。
バンに乗り込んで、他のホテルに泊まっている人たちをピックアップして、大型バスに乗り換える。
最初に向かったのは「ワット・アルン」(暁の寺院)。
チャオプラヤー川を挟んで、「ワット・プラケオ」や「王宮」と向かい合っている。地図参照。
http://www.bangkoknavi.com/area/a_list/area1.html
王宮近くの通りを走る。
店の看板はタイ語や中国語。チャイナタウンを途中で通ったように思う。
まだ朝だというのに通りという通りには屋台が出ていて、活気がありそう。
あちこちでタイの国王の写真を見かける。
大きく掲げられていて、いかに国王が人々に身近で、敬愛される存在であるか。
また、神様への供え物なのだろう、
ミニチュアの神社みたいな祭壇がごく普通に通りの端に置かれて、
黄色い花で飾られているのもよく見かけた。
トゥクトゥクと呼ばれる三輪車のタクシーが観光客が通りかかるのを待っている。
市民たちの乗る窓のないバスがのんびりと走っている。
出家したお坊さんがオレンジの布をまとって歩いている。
バスは川岸に到着する。船着場まで少しばかり歩く。
地元の人相手の店と屋台が並ぶ。カゴいっぱいに干物を売っている。
屋台では魚を焼くおばさんがいて、その隣にバナナを焼くおばさん。
大きな鍋で煮たスープに浅い鍋で炒めた具を乗せたヌードルを
地元の人たちが食べている。朝食なのだろう。
渡し舟に乗って向こう岸へ。5分もかからない。
川は泥で茶色く濁っていて、ところどころ緑色の大きな草の塊が流れている。
台風が来たからとかそんなではなく、次の日も濁っていた。
チャオプラヤー川はいつもこうなのかもしれない。
ワット・アルンについては、バンコクナビの解説を参照。
http://www.bangkoknavi.com/miru/miru.php?id=40
庭園を抜けて、ワット・アルンに入る。
三島由紀夫の「暁の寺」の舞台となったのがここ。
聳え立つ2基の仏塔。陶器で作られた段が積み重ねられていて、
それぞれが赤やオレンジや緑の葉や花など、様々な細かい模様に彩られている。
叙事詩「ラーマキエン」(オリジナルはインドの「ラーマーヤナ」)に出てくる
悪魔や猿を形取った像が支えるようにして壁と一体化している。
仏塔に上る。
一応、階段があるものの余りにも急すぎて上るときよりも下りるときの方が怖い。
観光客の半分以上が日本人だったんだけど、皆口々に「怖い怖い」と言って、
手すりに掴まりながら下りていった。
下りた後、僕は太股が痛くなった。
眺めはとてもよかった。
チャオプラヤー川を挟んで広がるバンコクが一望できた。
建物の間から寺院の屋根が覗いている。
隙間から木々が顔を出していて、緑が多い都市だということが分かる。
仏塔に上れるのは半分まで。てっぺんには仏舎利が安置されているという。
母に絵葉書を出すため、2枚買う。1枚5バーツ。安い。
庭園には観光地でよく見かける、顔をくりぬいた書割の人物像が置かれていて
これに顔を出して写真を撮ったならば
どこからともなく怖そうな人が寄ってきてお金を取られる。
有名な注意事項なのか誰も写真を撮ろうとしない。
もちろん書割はハヌマーンのような格好をしている。
船着場に戻ろうとして歩いていると寺院の中から激しく鳴る太鼓と鉦の音が。
何かの儀式の時間だったようで、真っ白なタイ風の獅子舞が目の前を通り過ぎていった。