バンコク その16

okmrtyhk2008-10-05


その後の予定は、タイ式マッサージ、タイスキ、夜のパッポン通りを散策となる。
タイスキはスカイトレインに乗ってサヤーム通りに行って
ショッピング・モールのどれかに入って、
ガイドの方から聞いた「MK」に入るつもりだったんだけど
「コカ・レストラン」がホテルから近いことが分かってそっちへ。
世界的なチェーン店。有楽町の店に何度か行ったことあるんで、
バンコクならではという感動は多少薄れる。でもまあいいかと思う。


いったんホテルに戻って、荷物を置くとまたすぐ外へ。
通りを歩く。5分もしないでコカ・レストランを見つける。高級店の佇まい。
いかがわしそうな店もある細い通りの中にあった。
棲み分けされずにごっちゃになってるのがバンコクっぽい。
隣には有名な「マンゴツリー」丸ビルにもありますよね。


場所を確認するとそのまま通りを歩き続けて、タイ式マッサージの店へ。
何店舗か固まっていて、店の前に男のマッサージ師のたむろしている店はパス、
どうせならと女性ばかりの店に入る。
タイ式マッサージ、足だけ、肩と頭などなどいろんなコースが1時間あるいは2時間制になっていて、
僕らは普通のタイ式マッサージを1時間にする。200バーツ。(600円)
アロマオイルをプラスすると倍ぐらいになる。


中に入って、ワラジみたいなのに履き替える。すぐにもマッサージ室に通される。
薄暗い、細長い部屋に敷き布団が並んでいて、それぞれがカーテンで区切れるようになっている。
着ていたものを脱いで麻のTシャツ・短パンみたいなのに着替えて、3人並んで横になる。
1人ずつマッサージ師がついて、左足からマッサージが始まる。
右足、背中、肩、頭の順。


部屋の奥がカーテンで仕切られていて、何気なく覗いてみたら欧米人の先客だった。
僕は隣でマッサージを受けていて、2人が小声で話すのが聞こえてくる。
「OK ? (モソモソ)」「(モソモソ)Good.」そしてクスクス笑う声。
もしかしてマッサージ+αのことが行われているのではないか・・・
気になって仕方が無かった。
この程度の英語ならば僕でも話せるのにな・・・
僕らが日本人だと分かるとマッサージの女性たちは何も言わなくなる。
時々片言で「イタイ?」と聞いてくる程度。
痛そうに顔を歪めると彼女たちは笑う。


揉んだり押したり伸ばしたり。
足の裏がつりやすい僕はいつビクッと来るかヒヤヒヤした。
気が張ってたのか大丈夫だった。よかった。
やってる間、とにかく痛い。
日々暮らしていたら絶対ありえないような方に足を引っ張られたりして。
後半戦、背中に入ってからはとにかく関節技。
エビゾリになってボキボキボキって背骨が鳴ったり。
なんとかスープレックスとかこういうのプロレスの技にあったよなあなんて思う。
とにかく「ウォッ」とか「ウァッ」とか情けない声を漏らさないように必死でこらえた。
女性の胸が背中にピタッと当たっているのにそれについてどうこう考えている余裕もない。


でもこれ、気持ちいい。
女性がマッサージにはまるの、なんか分かる気がした。
中年、あるいは老人になってから必要なものぐらいに思ってた。
30代前半の男性には無縁のもの。
だから日本でも足裏マッサージの店を見かけても
「何でこんなのに金払うのかね?」なんて見下したり。
でも今は違うなあ。むしろ娯楽の一種としてあちこちいろんなマッサージを受けてみたくなった。
なんつうか無心になれるんですよね。施術されている間。
仕事のことは人生のことをクヨクヨと考えない。なんかポジティブなことを考えていた。
自転車に乗ってるときとかと一緒。
体は動いているが、頭は使わないという状況はえてして気持ちいい。
そういうときのほうがむしろ頭の中がほぐれていって、いい考えが浮かんでくる。
しかもそれが自分で体動かすってのではなくて、
他人があちこち普段使わない筋肉を刺激してくれるのだから楽。
あと、僕の場合、他人と肌を合わせる、触れ合うってことが全く無いから
それが新鮮だったのかもなあ・・・
最近聞かない言葉だけど、スキンシップってやつ。


終わって、ロビーでお茶を飲んで料金を支払う。
玄関で待っていたマッサージの女性にはチップとして50バーツ渡す。


店によっては裏メニューみたいなのがあって、
個室で、若い女の子が出てきて・・・ってとこもあるんだろうなあ、という話をする。