戦い済んで日は暮れて

6月最後の営業日。
4年間共に過ごしたPJの後輩が退職、同じくパートナーさんが離任の日。
先週送別会を開いて、色紙に皆で書いた。
2人とも定時前になって皆に挨拶して回って、お菓子を配っていた。
僕はそういうの苦手だったから、さっさと帰ってきた。


4年。改めて長いもんだ。
僕は33歳の頃からこのPJに関わっているのか。


パートナーさんはちょうど同じ頃参画して、僕らは
勝手の分からず五里霧中のまま、基幹システムのリプレースの
要件定義なのかその前の調査なのかその後の設計なのか判然とつかない
終わりのない作業に取り組んだ。今思えば過去最高に暑い夏だった。
要件定義2ヶ月、設計2ヶ月などという無茶なスケジュールで、
破綻した結果翌年ずっと再計画とテストのやり直しと当初想定外のモジュール開発。
それで2年間翻弄されて、絶望的になって、
蓋を開けてみたら以外にその後2年間は超安定。
毎日定時に上れるというこれまでで最も平和な日々を過ごした。
ほんと、ジェットコースターだった。


SE人生としても集大成。総決算。
35歳定年説ってのもあながちウソじゃなくて、
この2年間は何の成長もなくただダラダラと過ごしていると思う。


「これまでずっと走り続けてきたのだから、
 少しぐらい休んだっていいんじゃないか」


一度そうなったら、居心地よすぎて抜け出せなくなった。もう戻れない。
食っていくという理由で、まだしばらくここにいるんじゃないか。


そんな中、若い人たち、未来のある人たちは次の場所へと移っていく。
一線から外れた僕の役割は彼ら・彼女たちの替わりに
ここに残り続けることなんじゃないかとすら思う。
それ以外に差し出せるものがない。


志が低いといわれればそれまで。
あとはただ流されていくだけか。