仙台日帰りツアー その4

古本屋兼カフェ「火星の庭」を見つけて入る。
http://www.kaseinoniwa.com/
ここ、素晴らしかった。この店のためにまた仙台に来たい。
東京の古本屋でもなかなか見かけないぐらい
文学・アート系が充実してて、見るもの皆欲しくなる。
あれこれと大人買い


・『WAVE』「タルコフスキー」(400円)
・『WAVE』「アート新世紀」(400円)
・角川リバイバルコレクション:オルテガ・イ・ガゼット『大衆の反逆』(300円)
・角川リバイバルコレクション:ヴァージニア・ウルフ『波』(400円)
寺山修司『ひとりぼっちのあなたに』(2,500円)
寺山修司『われに五月を』(1,800円)
・ブルース・チャトウィン『ウィダの総督』(3,500円)
・柏木博など『20-21世紀 DESIGN INDEX』(1,500円)
・『映画の現在形』(750円)


一方で高すぎて手が出なかったものも…
アンドレイ・タルコフスキー『鏡の本』(15,000円)
高山宏『ブック・カーニヴァル』(12,000円)
松岡正剛『概念工事』(6,000円)


ここで学校の方おふたりにお会いし、紅茶を飲みながらあれこれと話す。
しかし周りの本が気になって気もそぞろ。棚を眺めたくてしかたがない。


ある種のカルチャーの担い手であるようでチラシの類が数多く置かれ、
目立つのはやはり震災や放射能について考えさせるためのイベントだった。


火星の庭」を出て、僕のリクエストで国分町まで歩いて『旨味太助』へ。
http://tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4000068/
これで昼・昼・晩と三食牛タンとなった。並んでなくてすぐ入れた。
定食にせず、牛タン焼きだけにする。
3人だったので3人前にしたところ一つの皿に3人前乗って出てきた。
すぐだったから注文に関係なくずっと焼いてるんだろうな。
ビールで乾杯して、僕はその後「かぴたん」という焼酎へ。
『旨味太助』は『真助』と比べるなら、ワイルド。
ゴワゴワ度が高い分、土の感じがする。
牛タンを食べている、という気になる。
店は客が入れ替わり立ち代わりでいつもだいたい満席。
残念ながらハラミ焼きを切らしていた。
漬物がやたらうまくて、これだけで一晩酒が飲める。


20時に店を出て駅に戻る。
もう一人と21時過ぎまで駅の喫茶店でお茶を飲みながら話をして
東京行き最終(21:48)のやまびこに乗って帰って来る。
新幹線はガラガラ。缶チューハイを3本飲む。
『岳』でウルッと来たあと、市川春子『25時のバカンス』へ。
テクノロジーではなく、奇想。
日本女子というか日本のSFってこうだったよなあと。最高。
現代的な少女マンガのイディオムに乗っ取って書き進めつつも、
グワーッと異次元の扉が開く。本気で突き抜けてる。天才ではないか。


『日本の名詩一〇〇』を半分ほどめくり読み。
中原中也宮沢賢治萩原朔太郎から始まって
金子みすゞ (例の「こだま」)や高村光太郎佐藤春夫など。
ほんとダイジェスト。
しかしこういう一冊もっとくとあんちょことして便利か。
谷川俊太郎の「朝のリレー」が入ってるかと思いきやなくて、
セレクションの基準がよくわからず。世代が違う??
あるいはセルアウトのようなもの?
最後の方は石垣りん茨木のり子


丸の内線の終電で帰ってきて、午前1時に寝る。
疲れ切って、酔っ払って、牛タンの余韻に浸りながら。


せっかくだから1泊して楽天の優勝パレードを見てみてもよかったんだけど。
最近物入りで余裕ないし、
明日は明日でやらなきゃいけないことあるしと大人しく帰ってきた。
仙台で働いている高校の友人と昼メシを食いたかったのだが、都合つかず。
今度また食べようということでまたいつか。