調布の小型機墜落事故

日曜の調布での小型機墜落事故。
これまでのニュースをかいつまむと


・小型機の機体を管理する会社の社長から遊覧飛行の操縦を依頼され、
 機長は一度断っていたが断りきれず、「慣熟飛行」として飛行することにした。
(機長はこの会社から独立している)


・機体は操縦桿が2つある訓練用小型機へと直前に変更された。


伊豆大島へと日帰りで往復することになっていた。
 満席で、総重量ギリギリまで燃料を積んでいたらしい。


・操縦席には機長とともに死亡したANA社員が載っていたとされる。
 休暇中の出来事のためその目的は不明。
GQ JAPAN」編集者も搭乗して負傷。


・この機長はパイロット養成学校を運営していたが国から許可が下りず、
「クラブ運営方式」としていた。


などなど。
調布の飛行場では本来禁止されていた遊覧飛行が
裏ルートでマニアを募ってこれまでに何度も開催されていたんじゃないか。
僕みたいな素人でもそう勘ぐりたくなる。
もしかしたら、操縦席にいたANAの社員に操縦桿を握らせていたんじゃないか…
真相はわからないし、今後も明らかにならないかもしれないけど
本気で掘り下げたらいろいろと闇の部分が出てきそう。
住宅地の中の飛行場、小型機のみ。島嶼部を除くと都内では唯一。
慣習的に曖昧にされてきた例外的な事項が多々あるのでは。
住民の反対により、今後この飛行場は閉鎖されるかもしれない。
これまで通り運営されるとは到底思えない。

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僕が小学生だった頃、『パパママバイバイ』というアニメ映画があった。
住宅地に小型の飛行機が墜落して幼い男の子ふたりが亡くなる。
横浜で起きた米軍機の墜落事件が元になっている。
祈りを込めつつも悲惨な内容で、今も忘れられない。
墜落事件の概略についてはこの記事が詳しい。
http://hamarepo.com/story.php?story_id=1654


調布の飛行場は小さいとき、利用したことがある。
中学一年生の夏休みに祖母と妹と新島で1ヶ月過ごしたとき、
行きは竹芝桟橋から夜行の船に乗り、帰りは小型機に乗った。
もちろんそれが生まれて初めての飛行機体験だった。
その頃の僕には羽田や調布どころか、新宿や池袋の位置関係がよくわかっていなかった。
帰りの電車が長かったことの方が記憶に残っている。
窓の外の風景よりも、飛行機そのものに興味があったんじゃないか。
クリーム色の壁に囲まれた空間の狭さと椅子の簡素さ。
マイクロバスに乗っているのと大差なかったように思う。