今はなき名店たち その8(その後2)

先日に引き続いて、もう少し。


「シャポールージュ」(吉祥寺/洋食)
 東急の裏通り、雑貨屋やセレクトショップ、カフェなどが並ぶ一角に、
 こじんまりとした洋館がぽつんと。玄関まで少し階段を上がるんですよね。
 吉祥寺で洋食といえばここ、という老舗。いつ行っても並んでた。
 デートにいいよな、今度妻と来るかと思っていたら、残念ながら今年5月閉店。
 学生時代、ランチのハンバーグ、エビフライ、カニコロッケの盛り合わせがごちそうだった。


「肥後のれん」(新宿/ラーメン)
 新宿で熊本ラーメンといえばここと「桂花」
 東口を出て、大塚家具と三越の間の通りの角にあった。
 とんこつを炊いた臭いがとにかく強烈で、さすがの僕も最初はだめだった。
 男の一杯。肥後もっこす、という感じ。そう考えると桂花は女性的だ。
 今は「すためしどんどん」になってしまい、なんだか残念なことになった。


「味噌一」(荻窪/ラーメン)
 荻窪駅の南口を出て、環八に出るとラーメン屋ができてはつぶれ、という一角があった。
 その中ではがんばってた方かな。やっぱ場所がよくないんだろうな。
 味噌一というと環七、環八沿いに出店しているというイメージがあります。
 味噌ラーメンそのものはいいんだけど、カウンターの大皿に乗った味付け玉子がカンパ制で、
 いくら払えば適切なのだろう、というところにいつも悶々としていました。


「神田ハウス」(小川町/ハンバーグ)
 あれは何通りって言うのかな。駿河台下の交差点を東へ、スポーツ用品店の並ぶ靖国通りの一本裏。
「神田餃子屋」など横に並んで飲食店が集まっていて、いくつかの店は頻繁に入れ替わっている。
 その中にあってユルユルフワフワのハンバーグを食べることができた。悪くはなかった。
 こういう店のことを時々思う。開店資金を貯めて店を開くことができたんだけど、数年で閉店。
 今はどこでどうしてんだろう。他の店で働いているのか。他の業界に移ったか。


くるり」(小川町/ラーメン)
 濃厚、ふと麺でどろっとした味噌ラーメン。学生の好きそうな。
 高田馬場と市ヶ谷、小川町と3軒あったのが一度全部閉めて、
 市ヶ谷の本店だけとなって「大塚屋」という名前を変えて再スタート。
 メニューが辛味噌ラーメン、つけそばだけとなって断然こちらの方がおいしい。
 運営の仕方とかあれこれ試行錯誤の時期だったんだろうな。