ゴダールのサントラ

わけあって、ゴダールのサントラを集める必要が出てきた。
どれも国内盤は廃盤か品切れになっていて入手が難しいみたいですね。
いくつか取り上げてみます。

・『ジャン=リュック・ゴダール作品集』(1994 / BMGビクター)
 『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』『アルファビル』『軽蔑』からの抜粋。
 ジャケットにはゴダールの横顔を配してすっきりとした印象。
 中古でよく見かけるので、一時代前はこのアルバムが定番だったんでしょうね。


・『ジャン・リック・ゴダール作品集(2005 / Rambling Records)
 『勝手にしやがれ』『女は女である』『女と男といる舗道』
 『軽蔑』『気狂いピエロ』『ウィークエンド』からの抜粋。
 トリュフォー作品集やミシェル・ルグラン作品集など
 フランス映画のサントラがシリーズで販売されたときのひとつ。
 http://www.rambling.ne.jp/catalog/soundtrack-selection-35/


・『勝手にしやがれ』(2005 / Rambling Records)
 『勝手にしやがれ』のオリジナルスコアを担当したマルシャル・ソラルの作品集。
 この頃のジャズが楽しめますね。
 ゴダールだと他に『軽蔑』から抜粋して収録、
 他の監督だと『』『審判』『艶ほくろ』『黄金の男』からも。
 上述のシリーズのひとつ。


・『気狂いピエロ / ウィークエンド』(2005 / Rambling Records)
 上述のシリーズのひとつ。取り寄せ中で未聴。
 過去にもこの組み合わせで発売されていたみたいですね。
 『気狂いピエロ』単体のサントラがないか探してみたところ、一見そのようでいて
 他監督の『第317小隊』『青髭』『ジャガーの眼』と組み合わせたものが出ていた模様。


・『勝手に逃げろ / 人生』(1998 / WEA JAPAN)
 70年代以後のゴダールの映画、サントラの出てなさそうなものが多い中で、
 珍しく国内盤が出ている。1979年の作品だったかな。
 調べてみたらその後『Betty Blue』で有名になるガブリエル・ヤレドが音楽を手掛けていた。
 『こわれゆく世界の中で』は Underworld と共演している。
 安く国内盤の中古を見つけたので現在取り寄せ中。こちらも未聴。


・『アルファヴィル』(1999 / WEA Japan)
 ゴダールの珍品というか異色のSF作のサントラ。
 iTunes に先ほど取り込んでみたら5曲で10分しかなかった。
 というか、一番最初の『ジャン=リュック・ゴダール作品集』に5曲とも収録されていた。


・『シネマ・クラシック〜ジャン=リュック・ゴダール編』
 映画に流れたクラシックを監督ごとに集めたシリーズで、
 他にジェイムズ・アイボリーやアンドレイ・タルコフスキーなど。
 *ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調、Op.59-3 「ラズモフスキー第3番」〜第2楽章
 「恋人のいる時間」「カルメンという名の女」
 *シューベルト:ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調、D.644〜第1楽章「中国女」
 *バッハ:マタイ受難曲BWV.244〜われら涙もてうずくまり「ゴダールのマリア」など


・『ヌーヴェルヴァーグ』(1997 / ポリグラム
 1990年の作品『ヌーヴェルヴァーグ』をそのままCD2枚に収録している。
 分厚いブックレットにはシナリオも採録されていて資料的価値が高い。
 中古でたまたま数年前に見つけたんだけど、怖くていまだに聞いたことがない。
 使用されている曲はパウルヒンデミットアルノルト・シェーンベルク
 パティ・スミスメレディス・モンクなど。


・Anna Karina『chansons de films』(2004 / Mercury)輸入盤
 アンナ・カリーナが歌った曲を集めている。
『女は女である』から1曲、『気狂いピエロ』から4曲。
 他、自ら監督した『Vivre Ensemble』など。


といったところですが。
『中国女』のサントラってありそうでないんですね。
輸入盤でヤフオクに出てたのを先ほど見かけましたが。
『One Plus One』のサントラはありえないし。
なかなかないもんですね。
シンコー・ミュージックから出ているタワレコのバイヤーの方がまとめた
サントラのガイドブックにも載ってなかったかもしれない。
マニアな方は輸入盤で一度出たきりのものをもってるかもしれませんが…