「Orinoco Flow」再訪

この前の日曜の『Song to Soul』が Enya「Orinoco Flow」だった。
懐かしくて見入ってしまった。
オリノコ川についての歌だったんだけど、
その当時アルバムを録音していたのが「オリノコスタジオ」で、
最後にシングル用の曲を、ということで作ったのがこの曲だった。
 
とても美しいんだけど、今聞いても「不思議な曲だな」と思う。
ヒーリングとかケルトワールドミュージックとか、
そういう既存のカテゴリーに押し込むのはナンセンス。
というか押し込もうとしてもはみ出てしまう確固たる個性があったから
あれだけのヒットになったのだろう。
 
1988年のヒット曲。中学生の洋楽を聞き始めたばかりの頃だった。
とても印象に残ってアルバムを買いたかったんだけど、お金がなくて買えなかった。
あの時買っていたら、僕の音楽観もだいぶ変わっていたんじゃないか。
それで言うと、それよりも前、日本のロックを聞き始めたのがその少し前で、
お年玉でどのテープを買うか迷った。
その時買った Rebbeca『Poison』がやはりその後の自分を決定したように思う。
TMネットワークと迷っていて、そっちにしていたら今頃どうなっていたことか。
 
今週の『チコちゃんに叱られる』を見ていたら、「なぜ猫は魚が好きなのか」と。
それは日本人が魚が好きだから。
江戸から昭和の初めにかけて魚が中心の食生活だったから猫にも魚を上げていたというだけ。
猫は魚が好きと思っているのは世界でも日本人だけ!
生まれたばかりの頃に魚を食べさせるから魚が好きになる。
だからスイスの猫はチーズを食べるし、イタリアの猫はパスタを食べる。
(同じ NHK ということで世界猫歩きの映像が使われていた)
 
生まれて初めて買ってもらった漫画が
ドラえもん』のしかも SF色の強い15巻だったというのが
その後どれほどまでに強く影響を与えたか。
ドカベン』とかだったら全然違う人生を歩んでいたのかもしれない。
 
「Orinoco Flow」とまた出会い直す。
中学生の時とはまた違って聞こえる。
そんなふうに出会い直せるものがあるというのは、幸福なことだ。