夢うつつ

寝ててこんなことがあった。
 
起きてるのか夢の中なのか、自分ではよくわからず。
妻が横に寝ている。
 
リビングに誰かいる。
その物音が聞こえる。泥棒が入ってきたのか。
いかん、と思うが体が動かない。起き上がることができない。
これが金縛りか。
 
しかしなんとかしないといけない。
せめて大声を上げよう。
人がいると気づいて逃げ出すかも。
そう思って声を出そうとするが、その声も出ない。
何度か繰り返し、ようやく、
おい! と叫ぶことができた。
 
そこで目が覚め、僕は自分が寝言で
「ひょい」
と言っているのが聞こえた。
妻はリビングのソファーに寝ていて、僕の横には猫のみみた。
びくっとしてこちらを見ている。
 
なんだ、と思って二度寝する。
また、起きてるのか夢の中なのか自分ではよくわからなくなっている。
さっきのことを日記に書かないとな、と思う。
金縛りのこと。
 
いつのまにか僕は人が大勢いるデパートか何かの前にいて
扉が少ししか開いていない。
押し合いへし合いしているうちに靴が脱げて、探し、履き直す。
しばらくしてから靴が左右違うことに気付く。
新しい靴を買わないとな、嫌だな、ということを思う。
 
夢うつつの状態で
このことも日記に書かないとな、と思っている自分がいる。
こんなことが今日あった、嫌なことがあったと。
でも目が覚めると、いや、夢だし、と思う。
 
夢の中なんだけど、
夢と現実の境目に近いところにいて行ったり来たりしている夢というか。
 
そういう夢を見た時は得てして眠い。
寝た気がしない。