amazon の誤配送

こんなことがあった。
Mudhoney「Every Good Boy Deserves Fudge」の
リマスター・国内盤が2017年に出ていたことを知る。
大手レーベルから出ていたものではないため、もちろん今となっては入手困難。
根気良く中古を探すしかない。
それが、試しに amazon を見たら在庫あり、プライム会員は翌日配達となっていた。
おお、と即オーダー。それが先週の木曜。
 
金曜の夕方、郵便受けに配送済みとメールが来た。
さっそく郵便受けを見に行くが、見当たらない。
以前日用品を置配した場所にもない。
他にオーダーした本とCDが郵便受けに入っていて、そちらと取り違えたのだろうか?
 
問い合わせしてみる。
今はチャットボットが入口なんですね。
電話がパンクするんで、そう簡単には番号が表示されないようになっている。
それでも、配達済みだけど実際には届いていないと打ち込んで
チャットボットと会話していたら向こうから電話をかけてくれることになった。
 
すぐかかってきた。オペレーターの方は
「こちらでは配送状況がわからない」「同じ商品を配送するでよいか」という。
一日遅れるが、代替品が届くのならまあいいかと了承する。
「配送日が決まったらメールで連絡する」となって、電話が終わった。
 
じゃあすぐメールが来るだろう、と思ってしばらく待つが、音沙汰がない。
おかしいな、と思って amazon で該当のCDを再度検索してみたら
在庫切れで入荷時期未定、となっていた。
おい、待てよ! 在庫あることを調べてから
「同じ商品を配送するでよいか」という案内をしろよ!
これじゃ、手に入らないじゃないか。
 
間違って配達されたのが amazon の倉庫に戻ってきて、
それがここに配達されないか、と考える。
しかし、元のオーダーはオペレーターの方によって既に返品扱いとなっていた。
なので倉庫に戻ったとしても
先に入荷待ちでオーダーした人がいたらそっちに行ってしまう。
確実にここに届くという保証がない。
 
いい加減なことをしやがって。
明日の朝クレームの電話を入れようと腹を立てていたら、
23時過ぎピンポーンとインターホンが鳴った。
モニター越しに出てみると
帰ってきたら間違って郵便受けに配達されていたのを見つけて、
住所を調べて持ってきてくれたという。
スーツ姿の会社員がわざわざ夜遅くに。
申し訳ないことこの上ない。ありがたく受け取る。
 
次の日の朝、amazon に電話する。
配達済みとメールが来たのに実際には届いていなかった、
間違って別の家に配達されて、わざわざその人が持ってきてくれたと話すと
平謝りされて配送の責任者につなぐという。
しばらく待ってその方が電話に出る。
再度平謝りされて、今後こういう間違いがないように
僕の家の目印になる情報を配送先住所に紐づけておきますと。
向こうは googleストリートビューを見ながら
この家ですか? いえ、その隣ですといったやりとりをする。
じゃあ壁の色がこうで、こういう特徴があって、とまとまる。
さらに平謝りがあって、電話が切れる。
 
そういう補足情報を登録できるのなら、最初からユーザーに入れさせればいいのに。
でも、住所情報は客観的なものだけど、特徴というのは主観的な情報となる。
ユーザーに自分で入れさせたら1割か2割ぐらい間違っていたり、
よく伝わらないものになっているかもしれず、信頼性が高いとは言えない。
なので配送の責任者がヒアリングして登録するのだろう。
 
これでひとまず一件落着なのだろうか。
後日、amazon のギフト券300円分がプレゼントされたけど、
もらうべきは僕よりも、夜遅く届けてくれた会社員の方ではないか。
 
いろいろモヤモヤしたが、
今のこの仕組みが、amazon にとっては試行錯誤の結果
現時点でのよりベターな解決方法なのだろう。
もっともっと進化してくれることを望む。