車椅子ラグビー

月曜のNHK『逆転人生』で
車椅子ラグビーの日本代表チームに
初めて女性で選ばれた選手が紹介されたこともあって
昨晩、予選リーグの中継を見てみた。対フランス。
 
ほんとなら車椅子バスケの予選リーグのチケットが当たっていたのだが……
オリンピック同様パラリンピックもみることができずに終わった。
 
パラリンピックの競技の中で唯一、タックルが可能。
実際、ものすごく派手に本気でぶつかり合っていた。
車椅子が思いっきり横転して自力では立ち上げれなくなるぐらいに。
試合の前に元嵐:櫻井翔がなるほど、と思うことを言っていた。
急ブレーキをかけることが多く、摩擦でタイヤが焦げる臭いがすごいのだと。
競技場で見たら臨場感が全然違うんだろうな。
 
一方で、競技を複雑にするルールがいろいろあって。
ハンディキャップの重さをもとに選手それぞれ0.5点から3.5点まで点数が与えられ、
その合計点が8.0点以内となるように4人チームを組まなくてはいけない。
女性が加わるとそれを8.5点とすることができる。
障害の軽い選手だけ集めて縦横無尽に車椅子で駆け巡るということができない。
逆転人生の女性選手は一番障害が重くて、0.5点。
胸から下が麻痺していて腕が動かせるのみ。
相手の進路を妨害したりと守備に回ることになる。
同じ役割だった男性は金髪で、
車椅子に乗っている以外はごく普通の若者だった。
 
ゴール後の再開にあたっては10秒以内にボールを投げないといけない。
そこから12秒以内に相手の陣地にボールを運ばないといけない。
40秒以内にゴールを決めないといけない。
そういった縛りがあって、相手にブロックされて回避するのが難しいとき、
選手自ら合計4回までタイムアウトを取って膠着状態をリセットすることができる。
かなりの頭脳戦なんですよね。カーリングに近いものを感じた。
ゴールを決めたら相手のボールとなって彼らも確実に決める。その繰り返し。
いかにミスせずに流れを組み立てるか。一見地味な試合展開となる。
 
一度や二度のミスが命取りとなる。
終始日本が1点を追いかける展開だった。
それが終盤にフランスのミスがあって逆転。
薄氷を踏むような勝利だった。
 
互いにゴールを繰り返すだけに見えたのは
両チームとも相当レベルが高いからだろう。
自由自在に車椅子を動かし、
全体的な状況を瞬時に判断してロングパスを出す。
何の迷いもなくそれができる、正確にパスができるというのは
相当な練習量に依るものだ。
 
初めて試合を見たが、かなり面白かった。
今晩は車椅子バスケを見てみよう。