先週買ったCD #55:2021/10/25-2021/10/31

2021/10/26: www.amazon.co.jp
Resistance 「?UNK!」 \683
 
2021/10/29: diskunion.net
Deacon Blue 「Live」 \1100
 
2021/10/30: tower.jp
Tal Farlow 「The Artistly of Tal Farlow」 (\1980)
タワレコのポイントで
 
2021/10/31: www,hmv.co.jp
Simply Red 「SImplified」 \550
 
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Resistance 「?UNK!」
 
自分が洋楽にどっぷりはまり始めた頃に読み始めた
rockin'on のことを最近よく思い出す。
高校生のあの頃はビッグネーム以外全く右も左もわからず、
毎月のディスクレビューを読んでいた。
印象的なレビューがいくつかあった。
そのうちのひとつに、モヤモヤとこのところ
あれってなんだったっけ? と気になるのがあった。
 
バンド名が全く思い出せない。
タイトルは英語で「ピャンキー」だったか。
しかし、Pの文字が「?」に置き変わっていたような。
内容はその当時流行り始めていたミクスチャー系。
しかしガラが悪く、ライヴ会場近くのおしゃれな、
外国人のキレイどころだけが店員のビアガーデンで見かけた時に
その場の雰囲気をぶち壊しにしていたというエピソードが書かれていた。
なぜかそのことがずっと記憶に残っていた。
 
あれはなんのバンドだったか……
90年代日本のミクスチャー系バンドで検索しても
Dragon Ash / 10 Feet / RIZE / BACK DROP BOMB 辺りが出てきて、
まあその通りなんだけど、だとしたら記事で
バンド名が思い出せないということにはならない。
もっと違うバンドなんだよな。
無名のバンドなのか、どう調べたらいいんだ?
 
最近また思い出してモヤモヤしていたら先月頭の土曜、妻が大宅壮一文庫に行くと。
京王線八幡山にある日本で唯一の、雑誌を集めた図書館。
暇なので付いていったときに
あ、そうか、ここで昔の rockin'on を書庫から出してもらえばいいんだと気づく。
僕が洋楽を聞き出した頃だから高1? と1990年の12冊を持ってきてもらう。
ディスクレビューだけをペラペラめくって眺めるが、見つからない。
うーん、中3だろうかと1989年。や、そもそもこの辺りは読んだ記憶がない。
1991年だろうか、いや、やっぱそうだ、と記憶が蘇ってきたところで時間切れ。
妻の用事が終わってそろそろ帰ると。
後ろ髪引かれる思いで帰宅。
 
その3週間後、床屋で荻窪に行った後で歩いて再度大宅壮一文庫へ。
ここでやっと見つけることができた。やはり1991年だった。7月号。
バンド名は Resistance だった。全然記憶にない。
アルバムタイトルは「?UNK!」だった。ビックリマークか。
こういう記号が入ってると検索しにくいんだよな……
それはともかく、帰り道さっそく amazon でオーダー。
思わぬプレミアがついてる、なんてことはなかった。数百円レベルだった。
 
しかしこのバンド、検索してもたいした情報が出てこない。
イカ天に出ていたことはわかったけど。
その後のアルバムはどうなのか。
いくつか出てくるも、ありがちな名前なので同名異バンドなのかよくわからず。
当時のバンドブーム、イカ天ブームのメジャーデビュー青田刈りの
有象無象の中に消えてしまったか。
 
届いた CD を聞いてみる。
ほんと、あの当時のミクスチャーと言われて想像する通りの音だった。
レッチリや Fisbone や Faith No More よりも
一番近いのは Limbo Maniacs か。
音楽的IQが高そうなのに、やればできる子なのに、あえて品のないことをする辺りが。
ミクスチャーよりも前に言われていた造語、ラップメタルの方がより近いか。
ブリブリ言ってるベースがいいなあ。でも曲作りで目立つところはない。
安全バンドや子供バンドといったある種日本の裏街道的なバンドたちの末裔のひとつ、
それが突然変異的にファンク、ヒップホップに目覚めたというような。
 
ライヴはどうだったんだろう。
続けていれば、いい音でアルバムを出すことができたら、
評価は変わったのかもしれない。
正直、歌詞はかろうじて日本語というだけでたいしたことは言っていない。
その歌詞カードの裏側は『人生をかけろ! UP・DOWN双六』という
手書きの人生ゲームだった。
がんばるところを間違えている。