NORAH JONES JAPAN TOUR 2022

昨晩は武道館でノラ・ジョーンズの来日公演を。
5月ぐらいだったか、InterFM『Lazy Sunday』を聞いていたら
先行予約の話が出てきて、思わず申し込んでしまった。
フジロックサマソニも開催され、外国人アーティストも来るようになった今、
海外の有名アーティストの演奏を大きな場所で聞きたくなった。
(ドリカムはちょくちょく見てたけど、それは妻にくっついていったものであって)
 
InterFM 『Lazy Sunday』 を聞き終えて妻と家を出る。
図書館に本を返しに行きたいという。寄り道していく。
公園に近づくとかすかに音楽と賑わいが聞こえてくる。
広場にはステージとテント。パラグアイフェスティバルだった。
代表の方が3年ぶりの開催だと。そういえば何年か前に見た覚えが。
パラグアイの音楽はハープを使うのですね。
民族衣装を着た何人もの女性たちが演奏していた。
天国から降り注ぐような、清らかな音だった。
もっと聞いてみたいと大江戸線の中で amazon の検索。
こういう音楽もあるのだな。幸先良いスタートだった。
 
17時開場で時間がある。PASSAGE に顔を出して棚の様子を確認する。
一日店長の方と少し話す。
平台には金武さんという花火の写真家が撮影した写真を飾っていて
それがどうやって撮ったのか不思議な、万華鏡のようになんとも美しいもので。
平台からその方のビジュアルブックと佐藤正午『ジャンプ』を手に取った。
他、3冊を購入。何も買わないつもりでいたのに……
 
武道館まで歩いていく。
九段下駅まで来ると待ち合わせの人、会場に向かう人と結構な混雑になった。
ダフ屋見かけないねと妻と話したらだいぶ奥の方に老人が二人。
昔のようにだみ声を張り上げたりはしない。
 
2階席の上の方だった。だいぶ遠い。
通路の壁に椅子をくっつけた席だった。
座っていない間は跳ね上げられていて、下に押して座る。
演奏中足が伸ばせていいけど、
トイレに行って戻ってきたとき忘れてて、思いっきり床にずり落ちてしまった。
 
チケットを見ると開演は18時となっていたのに、前座の方が17時半にはステージに現れた。
ロドリゴ・アマランテという人。ブラジルのシンガーソングライターだという。
ギター一本で歌って時折口笛を交える。
最初のうちはどんなもんかなと思っていたけど、何曲か聞いているうちに心地よくなってきた。
サウダージとでもいうのか、郷愁に満ちた切ない音。
秋の夕暮れに落ち葉を踏みしめるような。
夜、ベランダに出て月を眺めていたら風がそっと吹いてきたような。
30分演奏して、最後の曲はピアノを演奏して去っていった。
日本語を勉強したのか最初の挨拶は日本語で。曲が終わると時折「アリガトウ」を織り交ぜる。
「あなたたちはとても優しい」「この日のステージのことは忘れない」と英語で語っていた。
 
なかなか良かったなと思い、招聘元のウドー音楽事務所
今回のツアーのページを見たら元 Los Hermanos とあった。
あ! 俺もってんじゃん。
今から20年ぐらい前。
アメリカの音響系やロックンロールリバイバルの流れに共鳴した
ブラジルのオルタナティヴ・ロックのバンドとでもいうか。
数年前、何枚か入手して聞いた。
あー、あのバンドだったのか。
これは思わぬ拾い物。見に来てよかった。
 
18時半、ノラ・ジョーンズ登場。
バックはギターとペダルスチールギターウッドベースエレキベース、ドラムの3人。
ステージ向かって左側にグランドピアノ。
遠くからしか見えなかったけどノラ・ジョーンズ、想像以上にちっこい。
最初の曲は3人をバックにマイクの前に立って歌い、途中からグランドピアノに向かった。
途中2曲、ギターを弾いた。(その間、ギターの方はペダルスチールギターを弾いた)
ロドリゴ・アマランテが本編の半ばで1曲、アンコールで1曲ゲストとして加わった。
見終わった後、ウドー音楽事務所のページを再度確認したら
ノラ・ジョーンズの配信限定シングルで共演している2人だった。
 
シックなカクテルラウンジのような照明、足元にはエキゾチックなラグを広げていた。
曲目は「Sunrise」「Come Away With Me」「Don't Know Why」など。
身もふたもない言い方になってしまうけど、ジャズだけに皆うまかったなあ……
コンパクトな曲を次から次に演奏して20時にはあっさり終わった。
 
神保町に歩いていく。
三幸園で中華を、と思っていたら店の前に行列。
試しに川国志の前まで行ってみたら営業していた。
店長の陳さんがいた。数年ぶりの再会。
僕の名前はさすがに忘れていたが、顔は覚えていてくれた。
麻婆豆腐やナスを揚げたのを頼んで生ビールを飲んだ。
 
明日は仕事だしと早めに切り上げて帰ってくる。
22時には家に着いた。