先週買ったCD #110:2022/11/21-2022/11/27

2022/11/21: tower.jp
(Soundtracks) 「Little Women」 \(2640)
タワレコのポイントで
 
2022/11/22: www.hmv.co.jp
The Speicilas 「Live At The Moonlight Club」 \2024
The Chainsmokers 「Collage」 \396
The Chainsmokers 「The Chainsmokers Japan Special Edition」 \596
Avicii 「Stories Japan Tour Edition」 \1980
 
2022/11/22: tower.jp
小泉今日子 「KKKP ~Tour 2022 Live at 中野サンプラザホール ~」 \4400
桑田佳祐 「いつも何処かで」 \3740
The Beatles 「Revolver Special Edition (2CD Deluxe)」 \3960
 
2022/11/22: diskunion.net
赤い公園 「ランドリーで漂白を」 \780
赤い公園 「透明なのか黒なのか」 \880
Frying Kids 「続いてゆくのかな」 \380
Friction 「Zone Tripper」 \1300
Traffic 「The Low Spark of Highheeled Boys」 \1300
Ry Cooder 「The Long Riders」 \1700
Converge 「Carling & Killing」 \1100
Rancid 「Let The Domino Fall \580
(V.A.) 「くるり鶏びゅ~と」 \380
Matin Denny 「Eight Classic Albums」 \1500
DJ Shadow 「Endtroducing Deluxe Edition」 \680
 
2022/11/23: BOOKOFF 荻窪駅北口店
Mountain 「The Best Of Mountain」 \693
Damon & Naomi 「with Ghost」 \890
Janis Joplin 「The Woodstock Experience」 \2970
 
2022/11/25: diskunion.net
Tigran Hamasyan 「Luys i Luso」 \1500
Tigran Hamasyan 「Mockroot」 \1400
(V.A.) 「Bar Music 2017」 \880
(V.A.) 「Bar Music 2017」 \1300
 
2022/11/27: www.hmv.co.jp
Deee-Lite 「World Clique」 \330
Dr.Buzzard's Original Savannah Band 「Dr.Buzzard's Original Savannah Band」 \2200
 
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DJ Shadow 「Endtroducing Deluxe Edition」
 
入社3年目の頃か。2002年。
なぜか僕のいた部門ではフジロックに行く人がその年7人ほどいた。
そのうち、後輩の女の子の家に何人か集まって
今年何を見るべきか予習しようということになった。
その子のお姉さんも加わった。彼女も見に行くという。
 
その彼女が言うには、The White StripesDJ Shadow は必見だと。
ということで何かを録画したテープを見たように思う。
恥ずかしながらその時僕はこの二組を知らず。
The White Stripes は「Elephant」(2003)を出す前。
「White Blood Cells」(2001)のレビューを rockin'on で見かけていたかもしれないが
全く記憶に残っていなかった。
DJ Shadow はもっと知らない。
 
今思うと、どちらもフジで見ておくべきだった。
どちらも次の年ぐらいにアルバムを聞いて、はまった。
DJ Shadow の1996年のデビューアルバム「Endtroducing」と
The White Stripes 「Elephant」はどれだけ繰り返し聞いただろう。
 
DJ Shadow 「Endtroducing」にはびっくりした。
アブストラクト・ヒップホップとされる。
なんだべ? と思って聞いたら、ああ、そういうことか。
ストリートで皆で踊るためのヒップホップではなく、
一人きり、iPhone やスピーカーの前で聞くヒップホップ。
はっきり言う。夜、一人きりで聞くためのヒップホップ。
周辺の様々なジャンルを取り込んで、そちら側に無言で浸食していくヒップホップ。
実際、アトランダムにいろんなジャンルの音が吐き出される。
むしろこれ、ロックなんじゃないか。
 
もっとびっくりしたのは、これ、全部の音がサンプリングなのだという。生演奏なし。
あのレコードからこのビートを。このレコードからギターを。というのを組み合わせて曲を作る。
DJ とはいえ、どれだけのレコードを聞いたのだろう。
全世界のレコード、7インチも12インチも知り尽くしてないとできない。
それは金と時間があればできなくもない。
大変なのは、そのパーツを、フレーズを把握していること、個別に記憶していること。
それを全然別な曲に統合していくこと。
 
「Endtroducing」以後のアルバムも聞いた。
「Private Press」(2002)や「Outsider」(2006)など。
でも面白いのは DJ MIX で。
そちらの方も奇想天外なつなぎ。
どこに向かうかわからない、それでいてムードを作ってそのムードをどんどん変えていく。
20曲いじょうつないで僕が知ってるのは1曲あればいいほうか。
どこの何なのかよくわからない曲ばかり。
でも知る人ぞ知る70年代のファンクやソウルが多いんだろうな。
 
もっとすごいのが、Jurassic 5 の DJ だった Cut Chemist とふたりでやってるやつ。
スタジオで音を作ったのも、DJ MIX も。
後者はふたりして何をしてるのかさっぱりわからない。
「Freeze」(2000)や「The Hard Sell (Encore)」(2007)など。
テクニックや知識、イマジネーションという点で
ヒップホップDJ の極点のひとつがここだと思う。
 
Deluxe Edition で2枚目はミックス違いやデモ、ライヴ音源など。
改めてライヴを聞くと生音のバンドがいるとしか思えない。
そこにスクラッチを乗せているような。
でも彼がすべての音をコントロールしてるんだよな。
”Organ Donor” というオルガンの音が印象的な曲をやってるんだけど、
オルガンをアドリブで弾いているように聞こえる。
その場で実際に弾いているのか、
あるいはサンプリングで加工してレコードに落としたものをプレーヤーに乗せているのか。
映像を探して見てみたほうがよさそうだ。