先週買ったCD #141:2023/06/26-2023/07/02

2023/06/26: BOOKOFF 練馬光が丘店
曽我部恵一BAND 「トキメキLIVE!」 \110
 
2023/06/26: diskunion.net
山口百恵 「ドラマチック」 \1300
 
2023/06/27: www.hmv.co.jp
Lamp 「その風アパートメント」 \2530
Lamp 「恋人へ」 \2970
 
2023/06/27: www.amazon.co.jp
 
2023/06/28: Sony Music Shop
The Street Sliders 「Slider Joint」 \2750
The Street Sliders 「Screw Driver」 \2750
The Street Sliders 「Get The Gear」 \2750
The Street Sliders 「No Big Deal」 \2750
 
2023/06/28: diskunion.net
小泉今日子 「Koizumi In The House」 \4050
 
2023/06/28: www.amazon.co.jp
Dolly Parton 「Live And Well」 \946
Claudia Bruecken 「The Lost Are Found」 \2175
 
2023/06/29: www.amazon.co.jp
斉藤和義 「黒盤」 \114
 
2023/06/29: diskunion.net
Fishmans 「Chappie, Don't Cry」 \3050
 
2023/06/29: BOOKOFF 練馬光が丘店
クボタタケシ 「Neo Classics」 \1430
Ramones 「Last Show (We Are Out Here)」 \492
 
2023/06/30: www.hmv.co.jp
Kristina Train 「Split Milk」 \440
 
2023/07/02: BOOKOFF 札幌南2条店
Nokko 「colored」 \330
チャカと昆虫採集 「うたの引力実験室」 \330
ツトム・ヤマシタ 「Go...... Live from Paris」 \2090
田中フミヤ 「mix-up vol.4」 \330
The Wild Magnolias 「Life Is A Carnival」 \792
The O'Jays 「Live In London」 \1210
Freddie King & Bugs Henderson Band」 \990
Melvins 「Pinkus Abortion Technician」 \1760
Johnny Cash 「Ding Of Fire The Legend Of Johnny Cash」 \792
Van Morrison 「"...It'S Too Late To Stop Now..." Volume1」 \2310
(V.A.) 「Last Christmas '91」 \550
 
2023/07/02: diskunion.net
Deacon Blue 「Raintown」 Legacy Edition \1900
Giant Sand 「Recounting The Ballads of Thin Line Men」 \1100
Giant Sand 「Return To Valley Of Rain」 \1100
 
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山口百恵 「ドラマチック」
 
僕もアラフィフが近づいて、懐メロというか
小さい頃に聞いた歌謡曲を時々無性に聞き返してみたくなる。
一昨年は急にムラムラくるものがあってピンク・レディーの紙ジャケを買い漁っていた。
小泉今日子アルフィーのベストを買うこともあった。
 
心の片隅でずっと気になっていて、
あの人の声はいいな、いつかちゃんと聞いてみたいなと思っていたのが山口百恵
”プレイバック Part2” が今の耳にもかっこいい。
背徳感を持ちつつ、それを冷たく突き放すようで。
緊張感を孕んだまま歌が始まって待ったなしで一気にサビに突っ込んでいく。
真空地帯に真っ逆さまに落ちていくような、あの唐突にしてドスの効いたサビのフレーズは
ロックのリズムでは生まれえない。歌謡曲としか言いようがない。
 
その ”プレイバック Part2” が聞きたいけど、ベストアルバムで手軽に、という気分ではなく。
この頃の歌手のアルバムってどんななんだろう? と思って調べてみたら
「ドラマチック」(1978)というアルバムに収録されていて
このジャケットがたまらなくかっこいい。
強い真っ青な光に晒されて、
左肩だけを通したドレスも首筋のパールも髪に刺した花も青。
その背後には黒い影。山口百恵は横を向いて陰になって表情が分からない。
裏ジャケットは前を、こちらを向いていて真っ赤。
これは買いだと DiskUnion の中古で『最新デジタルリマスター音源』を。
 
1曲目の ”サンタマリアの暑い風” から持っていかれる。
山口百恵の声、歌もさることながら
謡曲全盛時代のオケの充実度たるや。
ドラムがリズムを刻んだ上にオーケストラの弦楽器がゴージャスにアクセントをつけていく。
その隙間にエレキギターがそっと忍び寄って何の衒いもなくさりげなくソロを弾く。
こんな不思議なアレンジ、日本だけだろうな。
ロックバンドとオーケストラの共演というのとも違う。
しかも、ジャケットには歌詞と、作詞作曲、編曲のクレジットがあるだけで
演奏者の名前が全くない。
レコード会社の専属の楽団だったんだろうな。
 
”プレイバック Part2” は作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童の黄金コンビ。
というかおしどり夫婦コンビ?
最近も2人で警察の防犯ポスターに出ていたなー。
このアルバムからのもう1枚のシングル ”絶体絶命” もこの2人。
やっぱ彼らの曲がとてもいい。
アルバムは夫妻が1/3で、他に谷村新司作詞作曲が 1/3 で、残り 1/3 は他の作家。
このアルバム、ファンは恐らく谷村新司派と宇崎竜童派に分かれるんだろうな。
 
驚いたのは、このとき山口百恵が若干19歳だったこと。
”プレイバック Part2” のあのハードボイルドな声、
僕は勝手に20代後半、というか30手前ぐらいに思っていた。
それぐらい人生経験を踏まえないと出せない声。
とてもじゃないけど、未成年に思えない。
 
というか。1973年、14歳でデビューしてこのアルバムが15枚目。
どんだけハイペースなのか。
三浦友和と結婚して電撃引退は知っていたけど、それが1980年で21歳。
生き急ぎすぎ。
10代のうちにとことん消費されつくしたんだろうな……
この頃人気の歌手の扱いってほんと怖い。
 
次のアルバム「曼珠沙華」(3か月後)に収録の
いい日旅立ち”も聞きたいし、もう何枚か買ってみよう。
妻が自叙伝『蒼い時』を持っていたはずでそれも読んでみよう。