パソコン通信の進化を想う

今、同じPJで仕事をしている方が海外出張でバルセロナにいる。
時差はあるものの、普通に teams でコメントしている。
すごい時代になったものだな、と思う。
 
20年ぐらい前か、15年ぐらい前までは
海外に持参したノートPCを国際ローミング
一番手近なアクセスポイントを検索してつないでダイヤルアップ、だったように思う。
契約しているインターネットプロバイダーが提供するアプリをインストールして。
動画なんてなく、2000年代前半は最先端の技術がFlashアニメ。
画像ファイルは普通にあったもののまだまだメールもWEBサイトもテキストファイルが中心だった。
ダイヤルアップのモデムの音、というのも若い人には全く分からないんだろうな。
 
僕が大学生だった90年代後半は、Macintosh 全盛時代でかなり大型だった。
インターネットもそこまで普及していなかった。
僕も持っていたが、インターネットやメールはやっていなかった。
そもそも通信料金がかなりかかったと思う。
どこのアクセスポイントに接続するかで変わる。
大学が持っているアクセスポイントにつなぐとそこまでの通信料金はかかるが、
そこから先は海外だろうとどこだろうと無料で使うことができた。
一般の接続業者の提供するアクセスポイントは
つなぐだけで確か分単位で料金が発生していたような……
もはや細かいことは思い出せない。
ニフティとか、どうだったんだろう。
 
ADSLが登場して、FTTHになって、アクセスポイントが不要となった。
その前はインターネットにつなぐとなると
電話線を引っ張ってきてPCに差し込めばできるというような簡単なものではなく、
そもそも何らかのソフトウェアをインストールして
通信回線側も何らかの契約をしてとあれこれめんどくさかったような記憶がある。
そもそもOSが対応しているかとか。
 
更にその前、パソコン通信に興味のあった僕は中学生時代、
MSX にモデム兼用の専用のカートリッジを差し込んでそこから電話線のケーブルをつないで
白黒の画面でテキストファイルにやりとりをするだけのかなり原始的なものを試したことがある。
家が裕福ではないのに、それもかなりお金がかかった。
なのに操作がわけわからないし、子供にとっては地味すぎてすぐに興味をなくした。
でもそれが今の仕事につながってると思うと不思議なものだ。
(電話線のケーブルは家に1本という時代だったので
 パソコン通信をやってる間は電話機から繋ぎ変えて電話を使うことができなかった)
 
CASIOのポケコン(PB-100シリーズ)で遊んでいたなあ、というのは何度か書いてきたことだ。
通信という概念がなかった。
プログラミングして文字を動かすことのできる計算機、みたいなものか。
それでも十分にハイテクだった。1980年代後半は。
というか僕はポケコンMSXで根っこが止まったまま、
IT業界で働いてDXがどうこうなどと言ってるんだな。
とことんアナログな人間だ……