デッサンを描いてもらう

土曜は自由が丘の日。
7時に目覚ましをかけていたが、起きられず。
7:20 頃目を覚ますが、まんぷくの冒頭を見逃した。
 
お隣の「Gaoka Wanco」さん、ご主人が画家の寺門孝之さんで。
その小品展を今、開催している。
会期中には犬ないしは猫の写真・動画を元に
飼い主と一緒のデッサンを描いてくれるという。
この機会に僕らもお願いすることにした。
寺門さんは町田康の表紙も手掛けていて、僕もこれまで何冊も目にしていた。
動画があると描きやすいというので、この3日ほど機会を見てはみみたの動画撮影。
片付いていない家の中を映すわけにはいかず、
ちょうど階段を下りてきたところを撮ったら、ようやくいい感じのものになった。
撮ろうとするとカリカリほしさにスリスリしてきて顔が映らないとか、そんなんばかりだった。
 
こころ旅の再放送、3本。
見終わって洗濯物を干す。雨が降りそうなため、室内に。
家を出る。妻は開店時間に間に合うように、先に家を出た。
穂村弘『きっとあの人は眠っているんだよ』の続きを読む。
 
学芸大学にビブグルマンに載ったことのあるラーメン屋があると聞いて、途中下車。
「びぎ屋」という。
11:30の開店の前に着いたら他に待ち客なし。開店の頃には7、8人にはなっていた。
特製醤油らーめん 1150円にプラス100円でゆず白醤油にする。
澄んだスープ。一才の無駄がない感じ。女性はとても好きだと思う。
厨房の中では二人の女性がテキパキと作っていた。
 
ブックオフに寄って駅に戻る。小雨。
自由が丘に着いて、12時に店に入る。
値札の作業。
それがひと段落、妻からサンドイッチをもらったのでコーヒーを淹れる。
引き続き在庫登録作業。おやつにほうじ茶とたいやき。
 
16時前に妻の友人が店に来てくれる。
八戸在住で、上京の用事があって立ち寄ってくれた。
「八戸本」というムックと、「チョコQ助」などのお菓子をお土産にもらった。
 
寺門さんのデッサン、前の方たちが押して始まったのは17時前。
寺門さんのアイデアにお任せして描いてもらう。
みみたと妻と僕。
最初は僕。目から描き始めるので何度も目が合うのがこそばゆい。
目の次は髪。そして鼻、口。
輪郭をまずは定めるのではないんですね。
 
僕が終わると妻。やはり両目を、瞳のきらめきを。
耳を描いて、妻がしていたイヤリングは実際とは形を変える。
そしてみみた。いくつか選んでいた写真をもとに描き、ときどき動画を見てもらう。
正面を向いた立ち姿がベースになる。
これら筆ペンで少し描いては確認し、少し描いては確認し、と続く。
しかし、全く線に迷いがなく、誤って訂正するということがない。
 
一通りデッサンとしては完成し、次は色を加えていく。
筆ペンの黒のインクを指の先にそっと含ませて紙の上でさっと滲ませる。
パステルを画用紙に塗ってそれをティッシュで拭い、
わずかについた色素でデッサンの上に色を付けていく。
みみたの瞳は黄色、みみたの腹は青、妻の唇に赤……
これは自ら編み出した技法なのだという。
 
最後に、僕らの名前や「青熊書店」のタイポグラフィーを入れて、完成。
パステルがこすれて削ぎ落ちることのないよう、スプレーで固定させる。
持ち運びの際に折れてしまわないよう、厚紙のケースで挟み込んでくれた。
 
有名な画家の方に描いてもらうなんてもちろん初めての体験で。
これも一つの縁。一生ものの家宝だ。
当面は店に飾ることにした。
 
18時前に店を出て妻は友人たちと新宿で飲むという。
僕はいつもの豆点へ。
生ビール、餃子、回鍋肉飯。
餃子は大阪や博多のように小ぶりで、回鍋肉はかぼちゃが入るなど野菜たっぷり。
一仕事終えた後に生ビールを添えて食べるというのは独身時代のようだ。
こういう町中華が家の近くにあればなあといつも思う。
 
渋谷まで各駅停車、和光市行きに乗り換えて東新宿で乗り換えて大江戸線で帰ってきた。
穂村弘『きっとあの人は眠っているんだよ』を読み終える。
読書日記。
西荻窪荻窪や阿佐ヶ谷の新刊書店、古本屋で買った本。
積読だったのをようやく読んだ本。
友人・知人からもらった、勧められた本。
ほとんど知らないものばかり。
時々、僕も読んだことがある本が出てくるとちょっと嬉しい。
市川春子『虫と歌』など。
 
家に帰ってきて20時過ぎ。
風呂を沸かして入る。
夜は缶チューハイ飲みながら最近買ったCDの解説を読んでのんびり過ごす予定。