青森の雪を

今日から12月。
朝起きてテレビをつけて天気予報を見ると青森には雪だるまのマーク。
つまり、雪が降る季節になったということだ。


東京に来て早11年。
青森はいつが初雪で、12月のこの時期には
どれぐらい降っているか、どれぐらい積もっているものなのか
わからなくなった。


今日の天気予報では雪。
青森は雪が降っていて、母は今1人きりで暮らしているのだろう。
雪の降る中をトボトボと歩いている姿が思い浮かぶ。
近くのスーパーが閉店になって寒い中遠くまで歩かなくてはならない。
そんな母に対して東京にいる僕ができることは何もない。


僕が青森に戻るべきなのか、母を東京に呼ぶべきか。
そしてそれはいつになったらできることなのか。
今のこの状態はいつまで続くのだろう、いつまで続けられるのだろう。


毎年毎年この時期になるとこういうことを考えるのだが、答えは出ない。
答えが出ないまま1年1年と過ぎ去っていって、
僕は30になるし母は60が近付く。


「疲れるから」と東京には来たがらないで
青森で暮らすことを望んでいることはわかっている。
青森市内の中で買い物に便利で病院が近くて
雪の心配がない場所に移ることを母は考えている。
そんな時僕にはなにをどうしていいのかがよくわからない。


とりあえず今年の年末年始は青森に帰らない、・・・帰れない。
仕事の都合上、当分、東京から離れられない。
今年の冬は青森の雪を見ることのないまま、終わってしまいそうだ。