今年を振り返る

晦日なので2004年を振り返る。かつ、29歳を振り返る。


・・・といっても思いつくイベントはほとんどない。
今年は以下の3つに集約される。
①6月、モロッコ・ドバイ旅行
②その旅行記を書いてコンテストに応募したら本になることが決定
③新作映画「29」完成


こう書いてみると、こんだけあれば十分だよなとすら思う。
仕事、仕事、仕事でそれだけに明け暮れたような余裕のない1年で
しっかりと結果を出せたので
ここ何年かでは最も充実した1年ということになるのかもしれない。
成果主義で言えば。


でもほんと何にもない1年だったなあ。
生まれて初めて大阪に行ったぐらいかインパクトのあった出来事は。
ライブに行くのも少なかったし、
結婚式や披露宴に出るのも日常茶飯事になってしまったし。


目立つ出来事ということではそうなるけど、
会社の人たちとうまいものを食いに行ったりする機会が多く、
何気にいろんな人と知り合った1年でもあるので
ぱっと見は地味でも日々の過ごし方として全体的な底上げになった歳ではあると思う。


あ、あと歯医者に通ったぐらいか。
椎間板ヘルニアと。変わったところでは。

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映画は相変わらず、普通の人たちよりはたくさん見たけど、まだ見たりない。
見れる時期・見れない時期がどうしてもあって、秋以後は1本も見れなかった。
ちなみに面白かった映画は洋画では「エレファント」がダントツ。
他には「ミスティック・リバー」「スパイダーマン2」かな。
邦画では「ジョゼと虎と魚たち」と「誰も知らない」


本も相変わらず、SFばかり。印象に残ったのは
ニール・スティーブンスン「クリプトノミコン」
ルイス・シャイナー「グリンプス」
テリー・ビッスン「ふたりジャネット」
SF以外では
鴨井羊子「女は下着でつくられる」
ブルース・チャトウィン「ソングライン」


音楽。今年もたくさんCDを買った。
でも「これだ!」というものはなかったなあ。去年もそうだったけど。
また別途振り返りたい。


そうだ。今年特筆すべきことは舞台をたくさん見たことだ。思うに舞踏・バレエ系。
それまで特に縁が無かったのに、とりつかれたように見まくった。
で、どれもよかった。僕の中で確実に刺激とエネルギーになった。
アイーダ・ゴメス スペイン舞踏団「サロメ
モーリス・ベジャール・バレエ団 来日公演2004
ラララ・ヒューマン・ステップス「アメリア」
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踏団「バンドネオン
ニューヨーク・シティ・バレエ 来日公演2004
野田秀樹「赤鬼」
この中ではなんといっても野田秀樹。すげえわこの人。何よりもそのことに感激。
今年出会った映画・音楽・本で受けたのよりも1回りも2回りも大きな衝撃だった。

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今から会社。あーあ。
何の実りも無いプロジェクトで仕事の奴隷のような1年だったなあ。


なんて愚痴を言ってても始まらず。
来年は本が出るし、そこを中心とした1年となるはず。
何がどうなっているだろう。
素直に楽しみです。


そんなわけで、みなさん、良いお年を。