物流というもの

青森で過ごしたゴールデンウィーク
友人とドライブをして津軽半島の先っぽから北海道を眺め、
その後青函トンネル記念館を訪れてトンネルの底へと降りていったときに
ふとこんなことを思った。


「北海道にはどうやって大量の物資を運んでいるのだろう?」


素朴な疑問。
普通に考えて、JR貨物で本州と北海道とを往復するか、フェリーで運ぶしかない。
津軽半島松前半島の間には橋が架けられているわけでもないし、
青函トンネルはあくまで鉄道用である。
本州の中を駆け巡る長距離トラックにて日々たくさんの物資があちこちに運ばれているが、
果たして北海道にはどのように運んでいるのか?
例えば北海道全体に無数のコンビニがあって、その中では無数の商品が売られている。
これらの商品はいつどのようにして運ばれるものなのか。


トラックごとフェリーで運ぶのだろうか?
青森−北海道間を結ぶフェリーにはいくつかルートがあるが、
どれもそんなに大きなものではない。
それに本数もそんなにあるわけではない。
旅行客には知らされることの無い荷物運搬用の船はありそうだけど
それで送れる量には限りがあるのではないか。
JR貨物にしたってそう。
僕は津軽半島を縦断する線路の割と近くに住んでいて
貨物列車を目にするのは普通のことだったけど、そんなしょっちゅう見かけたわけではない。
とにかく、途切れなく常に大量の物資を運び続けないことには
北海道全土にまで行き渡らないのではないか。


これって小学校の社会の時間で習いそうなことだ。
なんか授業に出てきたような気もするし、
NHK教育テレビでトラックの走っている姿を見たことがあるような気もする。
だけど、実際にはどんな仕組みになっているのか、あんまりピンと来ない。
世の中全般のいろんなインフラストラクチャの仕組みについて
僕らは知らないことばかりである。
そしていろんなことを知らないまま、日々暮らしていけている。


離島の生活について考える。
確かに、大都市並みに様々な物品が溢れているということはない。
定期船など何かしらの手間暇かかる手段で限られたものが運ばれている。
もっとスケールを大きくして沖縄ではどうか。
やはり船なのだろうか。
あらゆるものが、コンテナに詰められて、船で運ばれるのだろうか。
さらにスケールを大きくして四国や九州ではどうか。
大型貨物船?いや、四国や九州は大きな橋が掛けられている。
これらの橋の存在はその地域に住む人たちにとって大動脈のようなものなのだろう。


もしかして北海道の中を走っている長距離トラックは
ひたすら北海道の中だけをぐるぐると回っているのだろうか。
あるいは、実は、北海道の中では
大型の長距離トラックというものは走っていないのかもしれない。


何がどうなっているのだろう。
気になって仕方がないんだけど、
どういう本を読んだりどういうサイトを見たらいいのかがわからない。
結局行き着く先は小学校の社会科の教科書となるのだろうか。
それはそれで何かが少しばかり変な気がする。
大人向けに社会のハードウェア的な仕組みを解説するものがない。
あるのかもしれないけど、少なくとも僕は知らない。