東京カレー屋巡り その6

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10月22日(土) 渋谷「青山カレー倶楽部」


シーフードカレー \800 ★★★☆☆


渋谷駅を出て宮益坂を過ぎて青山通り沿いにある。
地下を下りていく小さな店。
ほどほどにおしゃれな内装で、ほどほどのカレーを出す。
悪くは無いんだけど、なんだか妙にレトルトカレーっぽい。
昔はこれでよかったんだろうけど、
運の悪いことに?レトルト側の進化に追いつかれてしまったというか。


世の中にはもっともっと才能があったり、あるいは、研究し、努力している人がいる。
カレーそのものであったり、もっと大きな意味でその店の提供するコンセプトであるとか。


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10月23日(日) 新宿「しまだ」
卵天カレーうどん \950 ★★★☆☆


青山だったか表参道にあるうどん屋の新宿店。
カレーうどんが有名というので行ってみることにした。
紀伊国屋書店の脇にあって、中も外もどこをどう見てもチェーン店のラーメン屋。
うどんと並んでラーメンもやってる。
お世辞にもうまそうとは思えない。
「庶民派」を演出しようとしてどこか匙加減を間違ったかのような感じ。


カレーうどんと言えば最近だと「古奈屋」が有名か。
オアゾとかコレドとかあちこち店を出しているってのは知ってるけど入ったことがない。
そういえば六本木ヒルズの地下にもあったなあ。
ま、これもそのうち行ってみよう。
(今、ネットで検索してメニューを見てみたら「バナナカレーうどん」というのがあった)


頼んだのは「卵天カレーうどん
これ、僕勘違いしていて、海老天+卵かと思ったら、卵の天ぷらだった。
海老天カレーうどんが950円なのに卵を入れて安くなることなんてないよなー。
でも、ラーメンの味玉を天ぷらにしたようでこれはこれでうまい。ご飯に合う。


うどんは和風のだしのスープに牛乳がブレンドされていて非常にクリーミー。なかなかうまい。
ご飯がサービスだったので食べ終わってから
うどんのスープをご飯にかけてカレーライスとして食べた。
無料サービスはご飯じゃなくてロールパンも選べる。
これはたぶんロールパンのほうが美味しいだろう。牛乳入りカレースープに浸して食べる。


新宿って1人でふらっと入って手軽に美味しいものが食べられる店ってあんまりない。
(あることはあってもたいしたことないものばかり。新宿だと結局「ねぎし」ばかり行ってる)
今後はここもレパートリーに加えよう。


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10月23日(日) 阿佐ヶ谷「ピッキーヌ」
(メニューも値段も忘れてしまった) ★★★★☆


大学の先輩タツジンさんが近くに住んでいるので車を出してもらって
海ほたるまで撮影に出掛けたあと、夜になって戻ってくる。
メシを食いますかってことで例によって「じゃあカレー食いますか」ってことになり
高円寺・阿佐ヶ谷界隈を歩いていたのでここに入ってみた。
カレー屋ではなく、タイ料理の店。前から気になってはいたけど
夜に一人で入るのはなんか雰囲気的にそぐわないので、ちょうどよかった。


駅北口の裏寂れたゴールド街の中にあって非常にわかりにくい。
中央線的な趣味でやってそうな喫茶店や場末のバーの立ち並ぶ通りのさらにはずれにある。
最初「・・・これだろうか?」と思いつつも「違うかなあ」と素通りしてしまった。


ドアを開けて入ってみるのだが、誰も出てこない。
なのに厨房では盛んにあれこれ炒めたりする音が聞こえてくる。
何度「すいませーん」と言っても誰も出てこない。テーブルの上では猫が寝ている。
「変なの」と思ってたらタイ人と思われるコックが出てきて、
店は夜になると2階で営業していて、裏口から回ってくださいと言われる。
案内されて階段を上っていく。こりゃわからんわ。
入ってみるとこれは、・・・普通の民家。
このタイ料理レストラン経営者一家の家なんだろうな。
靴を脱いで入る。通された10畳ほどの部屋が妙に生活感漂ってて、
夜はここに布団を敷いてみんなで寝るんだろうなって匂いがプンプンした。
カーテンとか床とか壁紙とか。トイレだと思って開けた部屋には布団が積まれていた。
別な部屋は物置かあるいは乱雑に散らかし放題の部屋だった。(どきっとしてすぐ閉めた)
その辺の寿司屋の2階の座敷に通されたら廊下の奥の部屋からファミコンの音が聞こえてきた、
なんだかそういう微妙に気まずい感じの、
ここはガイドブックに載ることの多い「有名な」タイ料理レストラン。
食べてたらものすごく大きな音でフリージャズが聞こえてきて、
なんだろう?と思ったら1階がジャズバーだった。
隣の部屋で経営者の息子か誰かが練習しているのかと思ってしまった。
中央線的雰囲気の王者のような店だ。


変なところに来たもんだなあと思いつつも出てきたものはとてもうまかった!
家庭料理の味なのだろうか(店の雰囲気からそんなふうに感じてしまう)。
その辺はよくわからない。
辛いのかな?と思ってたのだが、そんなことはない。むしろ甘い。
でもスパイスはピリリと効いている。
ココナッツミルクのエビと茄子のカレー、回教徒風の牛肉のカレーの2つと、
揚げ春巻き、オックステールのトムヤムクン風シチュー。
この揚げ春巻きだけでビール(もちろんシンハー)が何本も飲めて、ご飯が何杯でも食える。
メニューがたくさんあってどれもこれも食べたくなる。
また来ないと。カレーにこだわらず、タイ料理を食べるってことで。
大人数で来て、みんなでワイワイ分けあって食べるといいんだろうな。