昨日の夜飲んでると、「縦と横だったら、どっちが好きですか?」という話になった。
不思議な質問である。
これまでの人生で初めてだよ。こんなこと聞かれたの。
もう1度繰り返す。
縦と横、どっちが好きですか?
縦/横という抽象的な概念は日々の暮らしにとって重要なものではあるが、
どっちがいいかとか好きかとかってこれまで考えてみたことはなかった。
ちょっとしたささやかなカルチャーショックとなる。
聞いた人からすれば単純に
「縦の構図と横の構図とどちらが好きですか?」程度のものだったようだ。
デジカメで町の風景の写真を撮るときに
ビルだったり電柱だったりスラリとしたものを撮りたくなる。
これは町の中で生まれ育ったからだろうか。
それとは反対に私は田舎で育ったから、広々とした場所が好きで、
それで言うと横が好き。などなど。
(そこから「粋の哲学」の話となり、江戸文化では縦のラインが粋とされた、と聞く)
僕は全然違うことを考えていた。
・興味の対象について、つながりのあるものを求めていくか、それともそれを掘り下げていくか
・例えば組織の中にいて、縦割りの方が居心地がいいか、それとも横の連携を重視するか
人生のスタンスとしてどちらのタイプか、というのを求められているのだと思った。
横じゃないよな、自分は縦なんだろうな、と。
センス/美的感覚だけじゃなく、
その人の生き方の姿勢として「縦型」「横型」ってのが確かにあると思う。
「垂直」と「平行」と言ってもいいかもしれない。
今、会社の中にいて、席から見渡してみて、この人はどっちだろうか、と考えてみる。
すぱっと「縦!」「横!」と割り切れる人ってなかなかいないけど
どっちかには振れると思う。
縦も横もなく「点」だけの人もいるだろうし、縦も横も「縦横無尽」な人もいるだろう。
仕事だろうと趣味だろうとその集団は
横型の人と縦型の人が程よい配分で集まっていると何事もうまくいきそうだ。
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昨日出てきた話では他に、
「私は干支も星座も信じないけど、生年月日は信用できると思う」ってのがあった。
なるほど、と思った。僕もそれは肯定する。
夏に生まれた人は夏が好きだし、冬に生まれた人、春に生まれた人、
それぞれその季節に当てはまる雰囲気をもっている。
それでいくと僕は完全に「冬」の人だ。
冬も1月の真冬の人と3月の春が間近の人とでは、なんとなく違う。
イメージでしかないけど。