新人賞に応募する

昨年の春から秋にかけて書いた250枚の長編「海辺の記憶」を
今月末締め切りの本格的な新人賞に応募することにした。
何人かの人に読んでもらって感想を聞いて、
大きく内容の変更こそ行なわなかったものの
年明けから細かい部分の手直しを少しずつ少しずつ進めていった。
1日に40ページ分読んで、とかってすると結局読み飛ばしてしまうので
内容に関係なく1日に10ページずつと細かく区切って
ゆっくりゆっくり機械的に、何度も立ち止まって言葉のチェックを行なう。
年末年始に全般的に見直したときにあれこれ誤字脱字を直したつもりでいたのに、
それでもまだまだ誤字脱字は存在した。
今年の1月に映画サークル関係の後輩にいくつか指摘を受け、
3月まで時間があるから引き続きブラッシュした方がいいとアドバイスされる。
その通りにしてよかった。
年末年始で「直したつもりになっていた」バージョンで出していたらかなり危なかった。
(でも実際問題、こういうので賞を取る人の原稿ってどれぐらい
 誤字脱字が残っているものなのだろう?パーフェクトなのだろうか?)


一昨日会社を休んで、最後の修正を終える。
今日はいつもの神保町ではなく、チームの人には
「通院のため、午前中は本社に帰社します」とメールを打って竹芝へ。
早朝こっそりと全文をプリントアウトして、表紙を添えて、
電動の穴あけパンチを借用してきれいに穴を開けて、紐で綴じて、
つい先ほど宛名を書いた封筒に入れて、封をした。
あとは郵便局に持っていくだけだ。どきどきする。
これでもし本当に賞を受賞したら・・・


先ほどの後輩は文芸誌、文芸界の動向に詳しく、
少なくとも最終選考には絶対残るだろうと力強く断言してくれたけど実際どんなもんか。
世の中は余りにも広くて僕なんかまだ全然かもしれない。
そんなことなくて、意外とあっさり行けちゃうかもしれない。
僕自身はこの作品に手応えを感じているんだけど。
果たしてどうなることやら。


これまで何度かコンテストに応募してきたが、かなりなところいい加減だった。
「原稿を綴じること」ってあったら普通は紐で綴じるのに、クリップで留めただけだったり。
それを今回はちゃんと、新人賞応募の手ほどきのようなサイトを
いくつか見つけてきちんと最初から最後まで読んで、
表紙はどう書くべきかなどお手本にした。
綴じる紐も文房具屋に買いに行って、なんかどことなく下手っぽいんだけど一応形になった。
こういうところでマイナスになっていたらもったいない。
それが原因で最後の最後で選ばれなかったら悔やむに悔やみきれない。


結果は半年後。
待つのが怖い。ものすごく怖い。
その間にも今書いてる長編をどんどん書き進めていったり、
以前書いたのを手直しして仕上げたり、やることはいくらでもある。
一仕事終えて今ぐったりしてるんだけど、休んでるわけにもいかない。
今回のがダメだったときに備えて、次の弾を用意しなければ。
まだまだ道のりは遠い。

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昨日の夜は会社の後輩と神保町でビリヤード。仕事が落ち着いてきたので再開。
ビールを飲みながら1時間半ずっと、エイトボール
後輩はうまくて、何度やっても一度も勝てなかった。
ナインボールは最後にたまたま9を落としちゃった、で勝つこともあるけど
エイトボールは落とさなきゃならない球が自分と相手ではっきり分かれてるから
実力の差が如実に現れる。


来週もやらなきゃ。