オハイオ隊、遠征(その12)5/5朝、King's Island へ

ゴリの家の近く


遅くまで騒いでて、寝たのは午前2時半。
タクが「オレ、いびきうるさいから」って何度も詫びるように言ってて、
ほんとにいびきをかいて寝てた・・・
最初のうち寝れなかった。寝ても1時間おきに目が覚めた。
でもその原因はいびきじゃなくてどっちかといえば時差ぼけ。
日本だと夕方。眠いわけがない。


そんで起きたのは7時半。
タクが最初に起きて、テレビをつけてメジャーリーグの試合結果を見ていた。
その音で目が覚めた。
タクが煙草を吸いに外に出る。戻ってくると今度は僕が外に出る。
裏庭の写真を撮った。芝生が青々としている。
部屋に戻ると、ちょうどイチローのコーナー。
「ああ、やっぱ向こうでもスターなんだな」と思う。
「松井出ないかなあ」とタクが言う。
でもヤンキースの試合がなかったからか、松井が出てくることはなかった。
そのままぼーっとテレビを眺めたり、小説を読んだ。


9時頃だっただろうか。コムギちゃんが起きてくる。
さっそくキッチンでなにやら作り始めて、
やがてお茶碗におかゆを1人ずつ、
そしてビーフンのサラダ、ひじきのサラダがそれぞれボウルに。
「何かおなかに入れたほうがいいでしょ」と。


遅れてジュンコとボブが起きてくる。
食べながらジュンコがコムギちゃんと世間話。
アメリカ人の友達できた?」
アメリカ人?できなーい。外国人ばっかり。
 ドイツ人にロシア人にスェーデン。みんなアメリカの悪口言ってる。ハハハ」
「集まってホームパーティーとかしてるのー?」
「うん。五目寿司を作ると喜ばれる。
 みんなしてレシピを教えてって。混ぜるだけなのにね」


ジュンコはコンタクトをしたまま寝たのか、
空気が乾燥していてコンタクトが痛いという。


この日は King's Island に行くことになっていた。
パラマウント映画社の運営するテーマパーク。
大阪のユニヴァーサル・スタジオ・ジャパンみたいなもの。
http://www1.paramountparks.com/kingsisland/
上記公式サイトを見るとパラマウントは全米各地にテーマパークを展開していて、
カリフォルニア州ノースカロライナ州にもあるようだ。
ラスベガスにはなんとスタートレックのテーマパークが。
http://www.startrekexp.com/
マニアにはたまらないだろうな。


通常の入場料だと50ドルだけど、
インターネットで事前に申し込むと38ドルにディスカウントだと言うので迷わずそっちに。
1人1枚ずつ、Eチケットをプリントアウトしてくれる。
(そういえば書き忘れていたけど、ユナイテッドの航空券もEチケットだった)


ついでに、ボブのPCでインターネットを使わせてもらう。
メールを確認して、Gazz ! にオハイオに来たよとブログを書き込む。


10時過ぎに出発。快晴。
ボブの運転する車に乗って King's Island へ。
金曜日。空いてるだろうとボブはわざわざ会社を休んでくれた。


こんな話が出てくる:
ポケモン?今でも流行ってるよ。こっちでは。子供がピカピカ言ってる」
ポケットモンスターって俗に男性器を表すみたいね・・・
 だから絶対ポケモンって略したまま」


「銃?この辺は平和。銃声聞いたことない」
「俺もないな。オハイオでは」
「日本よりよっぽど安全。
 でも、この前ローカルニュース見てたら、中学生が学校に銃を持ってきてたんだって」
「えー??なにそれ」
「AとBとCの3人がいて、AがCに売りつけようとしてBを仲介役にしたんだけど、
 ロッカーに銃を入れてたCが怖くなって、告白しちゃったんだって」
「まあ、銃は普通に売ってるよ。日本でも売ってんじゃん。猟銃とか」


「見て!UPSのトラックってさ、ドアがないんだよ」
「あ。ほんとだ。どうして?」
「配達しやすいようにじゃない?郵便局のもそう。しかも右ハンドル」
「右?日本みたいに?」
「右だと道路に面してて、手を伸ばせばポストだからだと思うよ」
「なるほどねー」


途中、ジュンコとタクのかけてる眼鏡が
ジェットコースター乗ってるうちに落ちないようにと
「マイヤー」という大きなスーパーに立ち寄って、
スポーツ用品売り場にて眼鏡にくっつけるストラップを買う。
自分たちで探していたら見つからず、
売り場を歩いていたおばさんの店員2人に聞いてみたら
2人して全然違う場所に僕らを案内した・・・
ものすごーく広いスーパーの中を右往左往する。
ついでにタクはチェリーコークを買う。懐かしい味。おいしかった。


また車に乗り込む。
ものすごーくひょろ長い赤と白の鉄塔(ラジオ局の送信用)の脇を通り過ぎる。
深海底から生えている海草のようだ。
「ものすごく悪い電波が出てそうだ・・・」と誰ともなく言う。


やがて行く手には搭というか灯台のような建物が。
ボブが指差して曰く、「King's Island のエッフェル塔


その後しばらくして、ボブが次に指差した先には
ベージュ色の小さな1階か2階建ての小さな平べったい建物が。
今度は何かと思ったら Voice of America の初代放送局とのことだった。
こんなところにあるとは。シンシナティだったのか。


King's Island 到着。
広い広い広ーい敷地のすぐ手前には子供用のカラフルな滑り台が顔を覗かせ、
遠くには大掛かりな宙返りジェットコースターやフリーフォール。
白い木製のジェットコースターもちらりと見える。
僕らは「うおーっ!!」と盛り上がる。


・・・が、様子がおかしい。
駐車場が閑散としていて、
ジェットコースターもフリーフォールも動いてる気配なし。
「もしかして、閉まってる・・・?」


オーッ!ノーッ!!


「そんなのありかよー!」みんなブーブー。
特にボブ。わざわざ休みを取ったというのに・・・
僕らより先に駐車場に車を止めて園内に向かって歩いていった
若いアメリカ人男性2人組がちょうど戻ってくる。
ボブが聞いてみると、やはり閉園日だった。
ぐったり。


諦めて、予定を変更してドライブということになる。
本当は次の日に行くことになっていたデイトンにある
Air Force Museum (アメリカ空軍の博物館)へと向かう。
あと、デイトンとシンシナティの間にある州立公園で化石堀り。


その前に、バッファロー・ウイングを食いたいというタクのリクエストにより、
ボブお薦めの店にて昼食。