色違いの性別

(グロテスクな話になります。注意)

ゴクゴク基本的な質問。
地球上に生息する人類の性別は雌雄というか男女この2つしかない。
原生生物は単性生殖かもしれないが、
ある程度進化した生物はだいたい雌雄に分かれる。
これって普遍的な宇宙の真理なのだろうか?
他の銀河系の他の惑星ではどうなっているのだろうか?
性別を表す数が1だったり3だったり4だったりしてもおかしくはない。


もし人類の性別が3つだったり4つだったりする場合のことを考えてみた。
結果、非常にややこしい。話ははしょるが。
何事もまず4人揃わなきゃならないわけで、めんどくさいことこの上ない。
しかも「フィーリング」みたいなのが合ってる必要があって。
麻雀のメンツを探すのとはわけが違う。
10個とか100個とかいったら大変だよな。
その100人が揃って初めて、生殖活動が営まれるわけである。
(今、普通に、ものすごい光景を思い浮かべた。
 ハダカの人類が寄り集まって。
アイズ・ワイド・シャット」の例の場面をギュギューーッと濃縮したかのような)


あるいは、アメーバのようなのが100色集まって溶け合う光景。
あるいは、そのアメーバが1つずつつながりあって
リズムに合わせてフォークダンスのように複雑な幾何学模様を描く、
リズムがどんどん高まっていく。
・・・こんなこと会社の行き帰りに山手線の中で
新橋や有楽町の街並みを見ながら考えている僕は、病んでますか?


ここに書けないようなことあれこれ考えたんだけど、
最後に行きついたのはこういう内容。
小説になるかと思って頭の中を転がしてみた。


性別が9個ぐらいの星というかそういう世界がある。
性別は色違いということにしよう。
虹の七色:赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。プラスして白と黒としよう。
この9人が集まって初めて、次の世代の子供が生まれる。
この手間暇たるやとんでもなく大変である。
「あーどこさがしても緑色が見つからない」
「いることにはいたけど、なんかいけすかない」
こういうこと、ずっと繰り返してなきゃいけないのである。
人生の一仕事。
このために生まれ、このために死んでいく。
(たぶん、色によって正確がはっきりしている。赤は気性が激しく、云々かんぬん)


これらの9つの色の人間たちが大都市で混在して暮らしてるとややこしいことになるので、
たぶん彼ら(彼ら?彼女たち?それらの人たち?何と呼ぶべきか?)は
色ごとに村というか集落を形成して暮らしている。
赤の村、青の村、白の村、黒の村。
そのときが来ると9人は離れた場所で共同生活を送る。
やがて生まれた子供は9つの色のどれかとなり、その色の村へと引き取られる。


主人公は思い立ち、残りの8人を探そうと旅に出る。
1つずつ村を訪れて仲間を見つける。その笑いあり涙ありの冒険談。
紫とはいつも反目し会うんだけど、心の底では互いに信頼しあってる、などなど。


・・・なーんか、いまいちだな。
9色の必然性がないなー。5色でもいい。

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単性生殖のまま、進化した世界というか、惑星。
姿形は地球人に似ているとする。


時間が来ると細胞分裂を始めて、
全く同じ顔の全く同じ体型の「人」が出来上がる。


1つの星がその「人」で埋まっていて、
文明が発達し、今、人口過密。


社会を形成し、国家も運営される。
その歴史の中では独裁者が現われ、王朝も誕生する。
争いも生まれる。
同じ顔をした「人」たちがいがみ合い、殺しあう。
未開の地では人食い人種も存在する。
首狩り族は・・・、(以下、自粛)


都会の一角では
悩んだり、喜んだり、他「人」とあれこれ、日常的なことを話す。
1人になりたいときがあって、みんなといると楽しいというときがある。
それで何千年、何万年と続いてきた。


そこにある日、別の星から宇宙船が現われ、
様々な顔立ち、様々な背格好の人々が地上に降り立つ・・・

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こんなことを会社の昼休み、食堂の端っこに1人きり座って
毎日毎日同じ風景を見ながら考えている僕は、どこかおかしいですか?