小説内映画に関するメモ

昨年から書き始めてどこまで行っても全然完成に至らない
例の小説の中に主人公たちが撮影する映画ってのが出てくる。
その内容についてのメモ。
というか今書きながら考えている。


□設定


2人姉妹。姉は31歳で妹は29歳。両親は既に亡くなっている。
大きな家に2人だけで住んでいる。慎ましく静かな暮らし。
長いこと2人だけで暮らしているうちに、お互い干渉し合わなくなっている。
朝の食事が一緒になることも余りない。
ゴミを出す当番であるとか、風呂掃除をする当番であるとかを決めて
生活の空間を共有してるだけ。感覚としてはルームシェアに近い。
夜二人揃ってリビングにいることは少なく、
どちらかがリビングにいるときはどちらかが自分の部屋にいる、
あるいは2人とも自分の部屋にいるということが多い。
2人の部屋は2階のそれぞれ反対側の端。
だからと言って仲が悪いわけではない。


2人とも普通の企業に勤めている。姉は正社員で妹は派遣社員だ。
性格的には姉は物静かで、妹は派手好きだ。
妹には長いことくっついたり離れたりしている恋人がいて、
姉にはここ何年か相手はいなくて、このところ特に「いいな」と思う人もいない。


□展開


ある日突然、従兄弟だと名乗る青年が現れる。27・8といったところか。
小さいときによく遊んだけど、遠くに引っ越してからは会うことがなくなったという。
妹にはその記憶がある。姉にはその記憶がない。
姉は不審に思うが、青年と妹との間で話が弾むので
自分の思い違いなのかもしれない、と片付ける。
青年は東京に出てきたばかりで住むところがなく、
だったらと空いてる部屋を貸すことにする。
3人の生活が始まる。


青年は特に働いてるわけではなく、職を探そうとする気配もない。
お金には困っていない。時々外出して2・3日いなくなる。
何をしているのか、話そうとしない。
時々帰って来ると手土産に高価なワインなど持って帰って来る。
ある夜、居合わせた妹の恋人と4人でささやかなパーティーとなる。
音楽。妹と恋人が踊る。その次に青年が踊る。
妹は青年に姉とも踊るよう差し向けるが、どちらもその気がなくてよそよそしい。
パーティーが終わった翌朝、また青年はいなくなっている。
依然として姉は不審に思う。妹にそのことを告げる。
彼の「目的」は何なのか?
そもそもそれ以前に、彼のような従兄弟は存在したのか?
なぜ私には彼の記憶がないのか?
昔のアルバムを探す。小さい頃の姉と妹の写っている写真はあるが、
他の従兄弟が写っている写真はない。


□さらなる展開


基本的に未定なんだけど、選択肢として今思いつくこと。
・姉妹は実は血がつながっていないことが発覚。
・青年は実は幽霊。妹が子供の頃一緒に遊んだ座敷童子みたいなもの。
・青年はなんらかの犯罪に関わっていて、姉妹のことを知ったのも偶然。
・青年は姉妹の財産を狙っている。ある種の結婚詐欺。
・青年には結局後ろ暗いところは何もなかった。紆余曲折を経て姉と青年が結ばれる。