韓国焼肉ツアー その12

8時起き。
ベランダに出ると快晴。暑い。東京のような蒸し暑さ。セミが鳴いている。
近くの高校のグラウンドでは炎天下にサッカーをやっていた。


先輩か後輩がシャワーを浴びている間にトイレに行きたくなって
フロントのある階まで下りていく。
無料でインターネットができるPCがあった。
yahoo メールをチェックして、mixi を見てみる。
日本語は読めるが、残念ながらキーボードはハングル。


12時45分にホテルのロビーで集合。送迎バスに乗って土産物屋に寄って、空港へ。
スケジュールで決まっているのはこれだけ。
午前中は予定なし。東大門の市場に行ってみようということになる。
たいした距離じゃないとテクテク歩いていく。
僕らが泊まっていたホテルの近くがカラー印刷の工房が集まっているエリアだとしたら、
東大門に向かう途中のエリアはカーペットやタイルの卸問屋が集まっていた。


街を東西に流れる低い川があって、両脇が細長い公園のようになっている。
ときどき噴水が上がった。
後輩曰く、もともと地下に流れていた川があってその上が道路となっていた。
その道路を取り壊して、川に戻したらしい。


どこがどう東大門市場なのだろう??
小さな市場を通り抜けるが、朝の9時前どこもかしこも閉まっている。
まさかこの辺じゃないよな?そもそも自分たちがどの辺を歩いているのかわからなくなる。
大きな交差点に「東大門」そのものが見えてきて、だいたいの位置関係がわかる。
来る途中「大きなビルがたくさん建ってるなあ」と思っていた正にそのビルのいくつかが
東大門市場の名所的ファッションビルだった。そちらの方へと向かう。
路上ではキオスクのような店で日用雑貨を売っていたり、餅やおでんを売っている。


「ミリオレ」であるとか「ハローエーピーエム」であるとか
ファッションビルはどこもかしこも開店時間前だった。
10時半まで待たなきゃならない。
「夜も眠らない」が東大門のキャッチフレーズの場所だから
24時間営業かと思いきや、朝は思いっきり寝てるんですね・・・
「ハローエーピーエム」の前には仮説ステージがあって、
ファンタスティック・フォー」の大きな看板が掲げられていた。
なんかのイベント用に砂を固めて女性の姿をかたどったものが飾られ、
クラブ系の音楽が大きな音で鳴らされていた。


通りの向こうにスタジアムと野球場があって、
その周りを市場のテントみたいなのが取り囲んでいる。
興味が沸いたので地下街をくぐりぬけて通りを渡る。
(地下街は例によって履物や化粧品の店ばかり。警備のおっちゃんが思いっきり寝ていた)
この辺りの市場はちょうど営業開始の準備を始めていて、食べ物の屋台は早くも店を開いていた。
日本語で「オニイサン!オニイサン!オイシイヨ」と声を掛けられる。
テントが軒を連ねてうねうねとした道を歩く。
衣類を売っている店(というかテント)が多い。
バッタもんなのかなんなのか。古着を扱っている店もあった。
女性の下着が一山いくらで売られている。
色とりどりの様々な形・サイズの下着が一緒くたになってビニールシートの上に広げられていた。


茶店に入るか、ってことで「ミリオレ」の裏に見つけて入る。
窓際の席は女子高生か女子大生の集団が賑やかに騒いでいて、
僕らの座った近くにはヒップホップ系の若者たちが
ソファーに座りながら音楽に合わせて踊っていた。
アイスコーヒーを飲みながら「ミリオレ」脇の駐車場に立つ案内係の若い男女を眺める。
まだ10代と思われる垢抜けない男の子が警棒みたいなのをクルクルと回して、
近くのブースの中に立っている受付嬢っぽい格好をしたきれいな女の子の気を引こうとする。
人通りがなくなると男の子が女の子に話しかける。
韓国映画ってこういうところから恋が始まってるよなあ、なんて思う。


10時半となって、東大門市場への興味もなくなり、じゃあどこ行くかってんで
地球の歩き方をペラペラめくって見ると
鍾路(チョンノ)/仁寺洞(インサドン)地区が目に泊まる。
昨日訪れた景福宮と明洞(ミョンドン)の間ぐらいの位置。
洗練されたエリアのようで、大きな本屋があって、
通りにはアートスペースやアトリエ、ギャラリーが建ち並ぶ。行ってみたくなる。
地下鉄に乗って、1号線の「東大門」から「鍾閣」まで。


改札を出てすぐに、「バンディ&ルニスチョンノ店」という大きな本屋があって、そこに入ってみる。
日本の例えば Libro やジュンク堂と似ている。きれいでスマートな。
日本の漫画が売られていて、「ナナ」が平積みになっていた。韓国語に翻訳されているのだろうか。
ここの本屋だけなのかソウルがそうなのかわからないけど、
閲覧用の椅子とテーブルがあちこちにあって本を読んでいる人が多く、
床の上に直接座り込んで本を読んでいる人もけっこういた。


しばらく歩いて、インサドンキルという通りに。
ここは落ち着いた雰囲気があって、例えて言うならば代官山とかあの辺りを僕はイメージした。
僕自身の印象で言えばここが最も居心地よかった。
もし次来ることがあったらこの通りをもっと散策したいね。
おしゃれな雰囲気の韓国料理の店もたくさんあって、
東大門ではなくここにまっすぐに来て昼をここで食べればよかった。
(ま、実際は昨日からずっと腹いっぱいだったのですが)


「韓国観光名品店」というのを見つけて入る。
観光地の屋台で売ってるようなのではなくて、もっと気の利いた工芸品・民芸品が売られている。
扇子とか小さな灯篭とかがあったのかな。
ここの2階に食べ物のお土産屋があって、唐辛子チョコってのを会社のお土産に買う。
1個1300円ぐらいかな。結構高い。
ここのお土産屋で働いているお兄さんがサービス精神旺盛で、
高麗ニンジン入りのチョコをくれたり、
韓国で飲まれているカジュアルなお茶を飲ませてくれる。


通りを歩いていると、チヂミを棒に差したものを売っている屋台を見つけ、食べてみる。
1本200円。おいしかった。


先輩がトイレを探している間に、
アートセンターとかそういう名前の建物の中にふらっと入ってみる。
1階と地下がギャラリーになっていて、ソウルの現代アートを扱っているようだ。
これといって「おおっ」というのは残念ながら、なし。
ソウルの若手アーティストの作品を集めた画集を買おうかどうか迷って、やめる。
解説が全て韓国語で、だったら日本語で似たようなの日本でも買えるんじゃないかと。


「サムジーキル」ってショッピングモールがあって、
洗練の極みって感じで入ってみたかったんだけど時間がなくて断念。