バンコク その1

タイ旅行当日。現時点でまだ、特に用意してない。
例によって「地球の歩き方」は買った。それぐらい。
(行った場所、行った年のを集めてるような感じ)


パスポートと旅程表と着替え、デジカメ、ノートとボールペン。
念のため歯磨きのセットと医薬品。
それぐらいあればいいか。
スーツケースは不要、大きなザックでたぶんいいと思う。
旅慣れたもんだ。
「あれ買っといた方がいいかな」
「あれ持ってった方がいいかな」
というのがなくなった。
「あったほうがいいかな」というものが役に立った試しがない。
なくてもなんとかなる。
誰かが持ってるか、どっかで買えるか、何かで代替できるか。


なんつうか「海外旅行というもの」に対して
余計な不安はなくなったものの、同じくしてワクワク感もなくなり。
その国に対する不安とワクワク感が直接あるというような。
たぶん、いいことなのだと思う。

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ありがたいことに14日で非常事態宣言が解除されたようだ。よかった。


「非常事態って言ってもデモが続いてるだけでしょ?大丈夫大丈夫」と僕は軽く見てた。
ほんとはこういう人が一番危ないのかもしれない。
3泊4日のお手軽なツアーなのだから、上っ面をさらっと眺めて終わりにしようと思う。
君子危うきに近寄らず。
でも、バンコクの夜ってどうなんだろうなぁ・・・

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青森帰って母にタイの話をしたら、
「ところでタイって何が獲れるの?何で有名なの?」と聞かれた。
「おっ」と思う。そう言われてみると知らない。
地理は取ってたけど、何が名産なのか・・・
観光業ぐらいしか思いつかない。


続けて母は言う。
「この前、テレビ見てたら世界の王族がどれだけお金持ちかってやってて、
 タイの王様が一番お金持ちなんだって。イギリスのが10何位だったからすごいもんね」


「ほー」と僕は思う。そういうものなのか。
そこにすかさず母が質問をする。
「でも、なんで?なんでタイの王様がそんなに大金持ちなの?」


僕はたまたま最近知ったことを言う。
「アジアでは日本とタイだけが植民地になっていないからだよ」


なんとなく回答になってるようななってないような。
植民地にならなかった、イコール、収奪されなかった。
ということにはなるだろう。
でもそれだけで1位になるほど金銀財宝が集まってくるものなのか・・・
母は「ふーん」と言ってとりあえず納得したような。

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台風がそれたのか、朝起きたら雨が降っていなかった。