大阪探訪 その1(新世界)

okmrtyhk2008-12-11


日曜から火曜にかけて、大阪出張。
月曜の朝イチから打ち合わせだったので、お客さん側で負担して日曜日前泊となる。
ラッキー。でなきゃ自腹で泊まるつもりだった。この機会に大阪を見て回ろうと。


これまで大阪は出張で何度か来ているけど
慌しく日帰りだったり、余裕があったら京都行ったりで全然大阪を見ていない。
1度道頓堀に行って「神座(かむくら)」でラーメンを食べたぐらいか。
今回ようやく、大阪観光。


高校の同級生が大阪に住んでいるので連絡を取ると、
日曜日は1日空いていて付き合ってくれるという。
9時の新幹線に乗って、12時に落ち合うことにした。


前の日のうちに持ってくものは用意してある。
と言っても着替えとシェーバーぐらい。あと、ノートPC。
打ち合わせの資料は金曜のうちに大阪に宅配便で送っている。月曜の朝必着で。
いつも通り7時に起きて、荻窪駅の緑の窓口で切符を買って、丸の内線で東京駅へ。
観光気分なので本屋でるるぶマップの大阪版を買う。
駅弁は無しで、崎陽軒のシウマイのみ。
つまみにゆでピーナッツを追加して、そんで500のビール2本。
アーシュラ・K・ルグィンの「幻影の都市」を読む。
この人の文章にはハズレがあった試しがなく、
ビールを飲みながら素晴らしい小説を読んで、いつのまにかうたたね。
最高のひと時。


快晴。空は雲ひとつ無くて、雪が降って真っ白な富士山がくっきりと見えた。
先月の出張のときもそうだったけど、富士山が目の前に広がるポイントがあって、
そこに差し掛かると多くの人がデジカメや携帯で写真を撮っていた。


新大阪到着、大阪へ。同級生に連絡を取る。
待っている間コインロッカーを探す。どこも空いてない。あちこち探し回る。
JRの各改札付近はどこも空いてなくて、地下鉄御堂筋線の方まで歩いていってようやく見つける。


同級生と再会。1年半ぶり。
昼時だったのでさっそくお好み焼きを食べに行く。梅田のアーケード街で店を探す。
牛筋のお好み焼きとシーフードミックスのお好み焼き、
とんとろのあぶり焼き、えびとアボガドのサラダ。
同級生の最近の仕事の話をあれこれと聞く。


店を出て、じゃあこれからどうしようかってことになって
ベタに通天閣と新世界を見に行くことにする。
僕としては1度見てみたかったんですよね。
御堂筋線に乗って「動物園前」で下りる。
フェスティバルゲートという遊園地が目の前にあって、
ここは去年閉園して競売にかけられていると同級生は言う。
ビルの上の階にジェットコースターがあるという派手なつくり。
なのに動いてなくてひっそりとしている。


ジャンジャン横丁に入る。
露天が並ぶ。ばったもんっぽいCDやDVDが売られていたいたり、安っぽいアクセサリーだとか。
えげつない系のアダルトな商品も普通に並んでいたように思う。とにかく猥雑。
なんだかアジアっぽい。
戦後の闇市から綿々と続いて今に至っているのかもしれない。


新世界へ。
とにかく串カツ屋ばかり。大きいチェーン店から小さいカウンターだけの店まで。
日曜の昼ってこともあってどこも人が大勢入っていた。
名前は忘れたけど、ものすごく行列ができているとこがあったなあ。
あと、通りのあちこちに金色のビリケン像。
サンタクロースの格好をしていたり、チョコレート色だったり、とにかくでかかったり、
ビリケンだらけ。
この界隈の人にとっての招き猫みたいなものだから、飾ってて当たり前なんだろうな。


将棋クラブを2軒かな、見かけた。
まるで昭和の時代のよう。お年寄りたちがギュウギュウ詰めになって将棋を指していた。
阪田三吉名人の生涯を描いた映画「王将」はこの界隈が舞台。
映画のスチール写真を見ると通天閣が写っていた。


曲がり角を曲がると、その通天閣が見えた。
ほー、こんなんか。聳え立ってるなあ。
賑やかな商店街のど真ん中。こういうの、なんかいいね。
絵になる。個人的にとても好きになった。
思いっきり日立プラズマテレビの宣伝が鉄骨にあって、東京人の僕からするとシュール。
みもふたも無い。さすが大阪人。
(詳細は忘れたけど、後にエレベーターの中で聞いた解説では
 2000何年だかに広告主が日立となって、
 エレベーターも日立製に全面的に入れ替えたとのこと)


スマートボールの店があったので、入ってみた。
タバコの煙が立ち込める店内に空いている席を見つけ、座って100円を入れる。
見よう見まねでやってみる。
和製ピンボール。というか、パチンコのルーツ。
台が斜めに傾いていて、5点10点15点と書かれた穴が開いている。
ここにボールを入れるといいようだ。その周りに釘が固まって刺さっている。
100円を入れると白い大きな玉が上の穴から転がり落ちてきて、下の溝にたまる。
右下のバネをはじいて、ボールを勢いよく飛ばす。
釘の間をすり抜けていって、得点の穴に引っかからないまま次々に消えていく。
1度だけフィーバーした。ラッキーチャンスの1つの穴に落ちた。
それまで閉じられていた15点の枠が開いて、そこにボールが入ると
ドサーッと新しいボールが補充された。
そんな感じで玉を弾いてって、玉切れで終了。
隣に座っていたおばさんは筋金入りのスマートボーラーみたいで、
タバコをふかしながら次々にフィーバーさせていく。
パチンコでもなくパチスロでもなく、あくまでスマートボール
まさかこれで食ってるのだろうか??
どういう人生なのか、とても気になった。
パチンコのように、景品有り。お菓子とかだったかな。よく憶えていない。
Rebeccaの「When A Woman Loves A Man」の歌詞の一説に
スマートボールで知り合ったパパ それ以外は何人キスしたの」
ってあったけど、こんなだったのか・・・
不良の遊びには違いないけど、レトロすぎ。
僕はボーリングかビリヤードみたいにもっとおしゃれなものを想像していた。
「パチンコ屋で知り合ったパパ」ってことじゃん。