スペイン一人旅 その19(7/27:「vaho」とは蒸気のことです)

okmrtyhk2009-08-18


1日にガウディの建築物を4つも回って、おなかいっぱい。
この日は夜19時より、ディナー付きフラメンコ。
15時。それまで時間が空く。


まずは先ほど地図で見つけた郵便局へ。
行ってみたらやはり閉まっていた。明日の朝訪れることにする。


バルセロナ現代美術館に行ってみる。
3号線で1駅、「Catalunya」へ。
カタルーニャ広場に出る。ここから空港までのバスが出る。
見ると確かに停まっている。明後日はこれに乗ればいい。簡単そうだ。
下見ができて安心する。
隣は観光バスの発着場だった。
ここは何もないけどとにかく大きな広場で、大勢の人たちがなんとはなしに集まっていた。
鳩が集まっていて、餌にパンを千切って与える人がいる。
奥に花壇があって、その中心に偉容ある大きな噴水。


広場の隣に、マドリードにもあったデパート「エル・コルテ・イングレス」が。
もしかしてマドリード同様に地下に郵便局があるかもと入ってみるが、案内を見てもなさそう。
ここはマドリードのよりもはるかに大きくて、五階にはガウディ関係のお土産を売っているそうだ。
日本語でデカデカとそんなようなことが書いてあった。


広場に戻って、突っ切って、ランブラス通りへ。
道路と道路の間の遊歩道になっていて、ここに小さな店が集まり、
例の静止する大道芸人が人を集めている。
首の離れた死体に恐る恐る近付いた女性がワッと驚かされたり。
店は花の種を売っていたり、籠の中の小鳥を売っていたり。
通りの側は名だたるブランドの店が並ぶ。H&Mなど。


バルセロナ現代美術館は分かりにくい場所にあるみたいで、
この辺だろうかと見当をつけて曲がってみる。狭い路地の中へ。
このときたまたま目に留まった店が気になる。
「vaho」というカラフルなリサイクル・バッグのギャラリー。
入ってみる。壁にたくさん飾られている。
カバンを膨らませる厚紙が磁気を帯びているようで、壁にペタッと貼り付く。
リサイクルっていうと freitag を思い出すけど、こちらの方がデザイン・色彩共に派手。
恐らく、広告写真を引き伸ばしているのではないかと。
様々な形のがあって、書類入れやトートバッグ、ボストンバッグ、ショルダーバッグ、財布など。
見るもの全て欲しくなる。
しかも書類入れは25ユーロ、ショルダーバッグも大きいサイズのが50ユーロという安さ。
日本で買う freitag ならこの10倍はする。
値段はサイズや機能性ではなく、デザインの斬新さで決まるようだ。
同じ形状のカバンでもデザインのいい方が高かった。
店員の女性の方に話しかけられるも、残念ながら財布の中に金はなし。
後でもまた来ますということにする。


バルセロナ現代美術館がすぐにも見つかる。
美術館前の広場にはティーンエイジャーが集まってスケボーに興じていた。
中に入る。7.5ユーロ。美術館の略称は「MACBA」
中では「Ag」という新聞を配っていて、その時々の展示物のニュースや解説記事が載っている。


□公式サイト
http://www.macba.cat/


マドリードのソフィア王妃芸術センターが
現代アートという20世紀以後の広い幅で扱っているとしたら、
バルセロナのここは、正に今を扱っていて、世界中の旬なアーティストの作品を集めている。
館内は白い巨大な箱のようになっていて、3階建ての展示室と吹き抜けの空間があって、
間を挟んで緩やかな長い階段という造り。この建物自体がアートなんですね。
奥の壁には大きな文字で文章が綴られていて、
それ自体が Lawrence Weiner という人の「Some Objects of Desire」という作品となっていた。


よほど熱心な現代アートのフォロワーでないと知らない人ばかりなんだろうな。
もちろん僕も全然知らなかった。
いくつか気になった人を挙げてみると、
・(アーティスト名なのかどうか分からないけど)Les ready-made appartiennent a tout le monde
 による、フェイクな広告アート
・Sanja Ivekovic による、広告写真とその隣に恐らく自らが扮した返歌としての写真を併置した連作集
・Hans Haacke の写真
・KP Brehmer のコラージュ
・Ignasi Aralu によるフェイクな映画ポスター
・sture johannesson による派手なポスター??
 サイトあり http://www.sturejohannesson.com/art.html


その他、ビデオ作品や部屋いっぱいのインスタレーションなど。
部屋に20個ぐらいモニターを横に並べてて、それ全部がホワイトノイズってのもあった。
あれはただ単に映像作品の上映が終わった後なのか、それともそもそもそういう作品なのか。


こういうときこそ画集が必要なんだけど、残念ながらなかった。
アーティストによっては略歴と作品を紹介する1枚ペラの資料が用意されていて、それを持ち帰ってきた。
スペイン語(というかカタルーニャ語?)なので読めないけど。


「MACBA」を出て、17時頃。
これからフラメンコだというのにデジカメのバッテリーが切れそうで、いったんホテルに戻ることにする。
適当に歩いていたら、「CCCB」という美術館の前に出る。
「Quinquis dels 80. Cinema, premsa i carrer」ってのと
「El segle del jazz」ってのと2つやってるみたいで、どっちもかっこよさそう。
明日時間があったら絶対見よう、と心に決める。


カタルーニャ広場に出るつもりが、「Universitat」の駅に出る。
ここからでも2号線に乗って帰れる。「Paral lel」駅までは2つ。
ホテルに戻って急いで充電して、地下の自販機でミネラルウォーターを買って、喉を潤してまた戻ってくる。


まずは先ほどの「vaho」の店へ。
ショルダーバッグでまだ壁に飾っていないのを倉庫から出して見せてくれる。
あれこれ迷った末に書類入れを2つ、ショルダーバッグの大きいのと小さいのとを買う。
小さいほうのは真っ黄色で「MADRID」と書かれている。この4つで156ユーロ。安すぎ。
現金を使い切るのが怖かったので、ここだけクレジットカードで支払う。
カードのスキミングとか余計なことをしてないかそれとなく注意深く眺める。


大きな紙袋にこれら全部入れてくれないかな、そしたらその紙袋を今後日々の移動に使おうと期待していたら、
ビニール袋2つに分けて入れることに・・・
とりあえずもう1袋もらって、持っていた virgin の買い物袋をこれに入れる。
ビニール袋が3つでかさばって動きにくくなる。


「vaho」って日本にも進出してるみたいで、大阪に去年店ができたみたい。
店を見つけたという人のブログしか引っかからないけど。
http://blog.dagwood.biz/?eid=884657


日本で卸して通販してるサイトもあるようだ。
ここを見ると、リサイクル・バッグって freitag や vaho だけじゃなくて他にもいくつかあるようだ。
http://www.asuhum.com/?mode=cate&cbid=428344&csid=0


他の卸業者。
http://ap-b2b.com/vaho/


vaho そのもののサイトと思われる。
http://www.vaho.ws/